VODとは?仕組みやメリット・デメリットを解説
ICTを知りたい
先生、『VOD』って最近よく聞くんですけど、どういう意味ですか?
ICT研究家
いい質問だね。『VOD』は『ビデオ・オン・デマンド』の略で、見たい時に見たい映像を選んで見られるサービスのことだよ。
ICTを知りたい
なるほど! つまり、テレビ番組とか映画を、インターネットで見られるサービスってことですか?
ICT研究家
その通り! インターネットを通じて配信されるから、時間も場所も選ばずに楽しめるのが特徴なんだよ。
VODとは。
「情報通信技術に関係する言葉、『VOD』(ビデオ・オン・デマンドの短縮形で、利用者の求めに応じて、映像の番組を届けるサービス。)について」
VODの概要
– VODの概要VODとは、「ビデオ・オン・デマンド (Video On Demand)」の略称で、利用者が自分の見たいタイミングで、見たい映像コンテンツを視聴できるサービスです。従来のテレビ放送のように、あらかじめ決められた時間に番組を見る必要はなく、インターネット回線を通じて、映画、ドラマ、アニメなど、様々なジャンルのコンテンツを自分の好きな時に楽しむことができます。VODサービスは、従来のレンタルビデオショップの様な形態をインターネット上で実現したものとも言えます。しかし、レンタルビデオショップのように借りに行く手間や延滞料金の心配がない点が大きなメリットです。 また、インターネットに接続できる環境であれば、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスで利用できることも魅力です。VODサービスは、定額制で動画が見放題になるサービスと、見たい動画だけをその都度購入またはレンタルするサービスの二つに大別されます。 定額制サービスは、月額料金を支払うことで、配信されている多くの動画が見放題になるため、たくさんの動画を楽しみたいという方におすすめです。 一方、見たい動画だけをその都度購入またはレンタルするサービスは、特定の作品だけを見たい場合や、利用頻度が少ない場合に適しています。このように、VODサービスは、時間や場所にとらわれずに、自分のペースで映像コンテンツを楽しめる、大変便利なサービスです。
項目 | 説明 |
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VODとは | ビデオ・オン・デマンド (Video On Demand)の略称で、利用者が自分の見たいタイミングで、見たい映像コンテンツを視聴できるサービス |
特徴 | – インターネット回線を通じて、映画、ドラマ、アニメなど、様々なジャンルのコンテンツを視聴できる – 従来のテレビ放送のように、決まった時間に番組を見る必要がない – パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスで利用可能 |
メリット | – レンタルビデオショップのように借りに行く手間や延滞料金の心配がない – 時間や場所にとらわれずに、自分のペースで映像コンテンツを楽しめる |
サービス形態 | – 定額制サービス:月額料金を支払うことで、配信されている多くの動画が見放題 – 都度課金型サービス:見たい動画だけをその都度購入またはレンタル |
VODの仕組み
– VODの仕組み
VODは、動画配信事業者が保有する大規模なサーバーに、映画やドラマ、アニメなどの映像コンテンツをデジタルデータに変換して保存しています。
利用者は、インターネットに接続できるスマートフォン、タブレット、パソコン、スマートテレビなどを使い、VOD事業者のサービスにアクセスします。
そして、配信されている数多くのコンテンツの中から、自分の観たい作品を選びます。
選択したコンテンツは、ストリーミング方式で再生されます。
ストリーミング方式とは、データをダウンロードしながら同時に再生する方式です。
そのため、従来のダウンロード方式のように、ダウンロード完了を待つことなく、スムーズに視聴することができます。
このように、VODはインターネット環境とデバイスさえあれば、いつでもどこでも、自分のペースで映像コンテンツを楽しむことができる便利なサービスです。
VODのメリット
– VODのメリットVODは、好きな時に好きな場所で映像コンテンツを楽しめる、現代人にとって大変便利なサービスです。従来のテレビ放送のように放送時間に縛られることなく、自分のペースで視聴できることが最大のメリットと言えるでしょう。例えば、仕事や家事などで忙しい毎日を送る人でも、スキマ時間を活用して映画やドラマを楽しむことができます。通勤途中や休憩時間など、ほんの数十分でもVODなら有効活用できます。見たい番組を見逃してしまった場合でも、VODサービスの多くは見逃し配信に対応しているため安心です。また、過去の放送を見たいという場合でも、VODサービスで配信されていれば視聴することができます。昔懐かしいドラマや、見逃してしまっていた人気番組を、好きな時に楽しむことができるのです。さらに、VODサービスは、無料体験期間を設けているところが多くあります。気軽に使い始めることができ、自分に合ったサービスかどうかを試せる点も魅力です。VODサービスによって配信されているコンテンツは異なるため、無料体験期間を利用して、自分に合ったサービスを見つけることをおすすめします。
メリット | 説明 |
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自分のペースで視聴できる | 放送時間に縛られず、好きな時に見たいものを視聴可能 |
スキマ時間を活用できる | 通勤時間や休憩時間など、短い時間でも有効活用できる |
見逃し配信に対応 | 見たい番組を見逃しても安心 |
過去の放送も視聴可能 | 昔の作品や見逃した人気番組も楽しめる |
無料体験期間あり | 自分に合ったサービスかどうかを試せる |
VODのデメリット
動画配信サービスは、好きな時に好きな場所で映画やドラマを楽しめる便利なサービスですが、利用する上でいくつか注意すべき点があります。
まず、動画配信サービスを利用するには、インターネット環境が必須となります。動画をスムーズに再生するためには、安定した高速なインターネット回線が必要です。回線速度が遅かったり、不安定な場合は、画質が低下したり、動画が途中で止まってしまったりする可能性があります。
また、動画配信サービスの多くは、月額料金が発生します。無料で見られる動画サイトと比較すると、費用がかかる点はデメリットと言えるでしょう。サービスによって月額料金は異なりますし、視聴できるコンテンツの数や種類も異なります。自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。さらに、基本的な月額料金以外に、視聴するコンテンツによっては追加料金が発生する場合もあります。新作映画や話題のドラマなどは、別途料金を支払わないと視聴できない場合もあるため、注意が必要です。
項目 | 内容 |
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インターネット環境 | 動画配信サービスを利用するには、安定した高速なインターネット回線が必要。回線速度が遅かったり、不安定な場合は、画質が低下したり、動画が途中で止まってしまったりする可能性があります。 |
月額料金 | 動画配信サービスの多くは、月額料金が発生します。サービスによって月額料金は異なりますし、視聴できるコンテンツの数や種類も異なります。自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。 |
追加料金 | 基本的な月額料金以外に、視聴するコンテンツによっては追加料金が発生する場合があります。新作映画や話題のドラマなどは、別途料金を支払わないと視聴できない場合もあるため、注意が必要です。 |
VODの今後
– VODの今後動画配信サービスは、従来のテレビ放送とは異なり、視聴者が好きな時に好きな場所で映像コンテンツを楽しめるという利便性の高さから、近年急速に利用者を増やしてきました。そして、この VOD 市場は、今後もさらなる成長が見込まれています。その背景には、第五世代移動通信システム(5G)の普及があります。5G は、従来の通信規格と比較して、より高速かつ大容量のデータ通信が可能であるため、高画質・高音質な動画をストレスなく視聴できる環境が整いつつあります。また、動画制作の現場においても高精細な映像技術が進化しており、4K や 8K といった、より高画質で臨場感のある映像コンテンツが続々と配信されています。これらの要素が相まって、VOD 市場は今後も拡大を続けると予想されます。さらに、VOD は、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった最新技術との融合も期待されています。VR ヘッドセットを用いることで、まるで映画館のスクリーンの中にいるかのような、圧倒的な没入感で映像を楽しめるサービスや、AR 技術を活用して、現実の風景にデジタルコンテンツを重ね合わせることで、よりインタラクティブな視聴体験を提供するサービスなど、VOD の可能性は、技術革新とともに、今後ますます広がっていくでしょう。