ウェブサイトを支える縁の下の力持ち、ウェブサーバー
ICTを知りたい
「ウェブサーバー」って、よく聞くんですけど、どんなものですか？
ICT研究家
インターネット上で、みんなが見ているウェブサイトの情報を保管して、みんなが見たいときに表示する役割を持つコンピューターのことだよ。
ICTを知りたい
じゃあ、ウェブサイトを見たいときは、いつもウェブサーバーにアクセスしているんですか？
ICT研究家
その通り！ ウェブサーバーは、インターネット上の図書館みたいなもので、君が見たいウェブサイトの本をいつでも見せてくれるんだ。
ウェブサーバーとは。
インターネット上で、文章や画像といった情報をやり取りするための仕組みの中に、「サーバー」と呼ばれるものがあります。そのサーバーの種類の一つに、「ウェブサーバー」というものがあります。これは、私たちが普段見ているウェブサイト、いわゆるホームページを動かすための専用のサーバーのことを指します。
ウェブサーバーとは
– ウェブサーバーとは
インターネットは、今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。そのインターネット上で、情報やサービスを提供する「ウェブサイト」を公開するために必要不可欠なのが、ウェブサーバーです。
私たちが普段何気なく見ているニュースサイトやブログ、動画配信サービスなど、あらゆるウェブサイトは、実は世界中に設置されたサーバーと呼ばれるコンピューターによって支えられています。その中でも、ウェブサイトのデータを保管し、ユーザーからのアクセスに応じて、そのデータをインターネットを通じて配信する役割を担うのがウェブサーバーです。
ウェブサーバーは、24時間365日、常に稼働し続けることが求められます。なぜなら、世界中のユーザーが、いつでもウェブサイトにアクセスできるようにするためです。もし、ウェブサーバーが停止してしまうと、ウェブサイトは閲覧できなくなり、情報やサービスを提供することができなくなってしまいます。
ウェブサイトは、単に情報を発信するだけでなく、オンラインショッピングやネットバンキングなど、私たちの生活に密着したサービスを提供する基盤となっています。そのため、ウェブサーバーは、インターネット社会を支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ウェブサーバーの役割 | ウェブサイトのデータを保管し、ユーザーからのアクセスに応じてインターネットを通じてデータを配信する。 |
| ウェブサーバーの稼働時間 | 24時間365日、常に稼働し続けることが求められる。 |
| ウェブサーバーの重要性 | インターネット社会を支える重要な役割を担っている。 |
ウェブサーバーの仕組み
– ウェブサーバーの仕組み
インターネット上で私たちが普段何気なく閲覧しているウェブサイトは、実は裏側で休むことなく働く「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターによって支えられています。
ウェブサーバーは、インターネット上の住所にあたる「IPアドレス」と、ウェブサイトの名前である「ドメイン名」を紐づけて管理し、ユーザーからのアクセスを常に待ち構えています。ユーザーがブラウザにウェブサイトのアドレスを入力すると、その情報はまず「DNSサーバー」と呼ばれる、インターネット上の電話番号帳のようなサーバーに送られます。DNSサーバーは、入力されたアドレスに対応するIPアドレスを調べ、その情報をユーザーのコンピューターに返します。
ユーザーのコンピューターは、受け取ったIPアドレスを使って、目的のウェブサーバーへ接続します。そして、表示したいページの情報を要求するメッセージを送信します。この要求を受け取ったウェブサーバーは、保存しているウェブサイトのデータの中から、要求されたファイルを探し出し、ユーザーのコンピューターに送信します。
ユーザーのコンピューターは、受け取ったファイルを元に、ブラウザ上にウェブサイトのページを表示します。このように、ウェブサーバーは、私たちがウェブサイトを閲覧する際に、陰ながら情報を提供する、いわばインターネット上の図書館のような役割を担っているのです。
ウェブサーバーの種類
インターネット上で情報を発信する役割を担うウェブサーバーには、いくつかの種類が存在します。それぞれに個性があり、ウェブサイトの規模や目的に適したものを選ぶことが重要になります。
代表的なウェブサーバーとしては、Apache HTTP Server、nginx、IISなどが挙げられます。Apache HTTP Serverは、世界中で広く利用されているオープンソースのウェブサーバーです。拡張性が高く、様々な機能を追加できる点が特徴です。nginxは、高速な処理能力に定評のあるウェブサーバーです。多くのアクセスを効率的に処理することに優れており、近年利用者が増加しています。IISは、マイクロソフトが提供するWindowsサーバーに標準搭載されているウェブサーバーです。Windows環境との親和性が高く、企業のウェブサイトなどで広く利用されています。
近年は、クラウドサービスの普及に伴い、クラウド上でウェブサーバーを構築するケースも増えています。クラウドサービスを利用することで、サーバーの管理や運用を専門業者に任せることができ、手軽にウェブサイトを開設することが可能になります。
ウェブサイトの規模や目的、予算などを考慮し、最適なウェブサーバーを選択することが、ウェブサイトの安定稼働やパフォーマンス向上につながります。
| ウェブサーバーの種類 | 特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| Apache HTTP Server | – オープンソース – 拡張性が高い – 様々な機能を追加可能 |
世界中で広く利用されている |
| nginx | – 高速な処理能力 – 多くのアクセスを効率的に処理 |
近年利用者が増加 |
| IIS | – Windowsサーバーに標準搭載 – Windows環境との親和性が高い |
企業のウェブサイトなどで広く利用 |
ウェブサーバーの重要性
インターネット上で情報を発信する上で、ウェブサーバーは欠かせない存在です。まるで、世界中に開かれたお店のショーウィンドウのような役割を果たしています。
現代社会において、ウェブサイトは企業や組織にとって、自社の情報や商品、サービスを世界に向けて発信するための重要な手段となっています。そのウェブサイトを、インターネット上に公開し、誰もがアクセスできるようにするのがウェブサーバーの役割です。
ウェブサイトにアクセスがあった際、ウェブサーバーは、要求された情報をユーザーの端末に送信します。例えば、企業のウェブサイトを見たい人がいれば、その人のパソコンやスマートフォンに対して、ウェブサイトのデータを送信するのです。
もし、ウェブサーバーがなければ、ウェブサイトはインターネット上に公開されず、誰もその情報を見ることができません。また、アクセスが集中した場合でも、安定して動作する高性能なウェブサーバーでなければ、ウェブサイトの表示速度が遅くなったり、最悪の場合、アクセスできなくなってしまうこともあります。そうなれば、機会損失や企業イメージの低下につながりかねません。
このように、ウェブサーバーは、インターネット上で情報を発信する上で、必要不可欠なインフラと言えるでしょう。
| 役割 | 機能 | 重要性 |
|---|---|---|
| お店のショーウィンドウ | ウェブサイトをインターネット上に公開し、誰もがアクセスできるようにする。 ユーザーからの要求に応じて、ウェブサイトのデータを送信する。 |
|
まとめ
私たちが日々利用するインターネット。その中には、普段は意識することのない、しかし大変重要な役割を担う「縁の下の力持ち」が存在します。それがウェブサーバーです。
ウェブサイトを閲覧する際、私たちはパソコンやスマートフォンといった端末を使います。そして画面に表示される情報、例えば文章や画像、動画などは、実はすべてウェブサーバーと呼ばれるコンピューターの中に保管されています。私たちがウェブサイトを見たいと思った時、端末からウェブサーバーに対して情報の要求が送られます。すると、ウェブサーバーは要求に応じて保管している情報を端末に送信します。そして、端末側で情報が読み込まれることで、私たちはウェブサイトを閲覧することができるのです。
このように、ウェブサーバーは私たちがウェブサイトを閲覧する上で必要不可欠な存在です。普段は意識することはありませんが、インターネットを支える重要なインフラの一つとして、陰ながら私たちの生活を支えてくれているのです。