クロスサイトスクリプティング:Webサイトの落とし穴
インターネットは、私たちに多くの便利なサービスを提供してくれる反面、危険も潜んでいます。その危険の一つに「クロスサイトスクリプティング」があります。これは、ウェブサイトのセキュリティ上の弱点を利用して、悪意のあるプログラムを埋め込み、サイトの利用者に被害を与える攻撃手法です。
クロスサイトスクリプティングは、ウェブサイトにコメントやメッセージを書き込める機能など、外部からの入力を許している箇所を悪用します。攻撃者は、その入力欄に悪意のあるプログラムを含んだ特別な文字列を仕込みます。そして、何も知らない利用者がそのウェブサイトを閲覧すると、仕掛けられたプログラムが実行されてしまうのです。
クロスサイトスクリプティングによって引き起こされる被害は、個人情報の盗難や、ウェブサイトの改ざんなど、多岐にわたります。例えば、攻撃者はこの手法を用いて、利用者のクッキー情報を盗み出し、なりすましを行うことがあります。また、ウェブサイトを改ざんして、偽の情報に誘導したり、ウイルスを拡散させたりすることもあります。
インターネットを利用する際には、このような危険性が潜んでいることを認識し、信頼できるウェブサイトを利用する、セキュリティソフトを導入するなど、自衛策を講じることが重要です。