VMware

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プロトコル

リモートデスクトップを変える技術 PCoIP

- PCoIPとはPCoIP(ピーシーオーバーアイピー)は、遠隔地のコンピュータを操作するための技術であるリモートデスクトップ環境において、中心的な役割を担うプロトコルです。この技術は、仮想デスクトップの画面イメージを、まるで動画を配信するかのごとく、利用者の端末に送り届けることで成り立っています。 ユーザーの端末には、実際にはデータ処理は行わず、受け取った画面イメージを表示するだけの役割を担わせることで、処理能力の低い端末であっても、遠隔地にある高性能なコンピュータを操作することを可能にしています。 また、キーボードやマウスの操作信号を遠隔地のコンピュータに送り届けることで、あたかもその場にいるかのような感覚で操作することができます。 PCoIPは、単に画面転送を行うだけでなく、データの圧縮や暗号化にも優れた性能を発揮します。そのため、回線状況が良好ではない環境でも、高画質で滑らかな画面表示を実現し、機密性の高い情報を含む業務システムにも安心して利用することができます。 こうした特徴から、PCoIPは、場所にとらわれずに仕事ができるテレワークの普及を大きく後押ししました。
ITシステム

VMware:もう一つのOSをあなたのPCに

異なるコンピューターの頭脳ともいえる基本ソフト(OS)は、通常、一台のパソコンに一つだけインストールされています。しかし、「VMware」と呼ばれる技術を使うと、一台のパソコンの中に、まるで独立した別のパソコンが存在するかのように、異なるOSを同時に動かすことが可能になります。 これは、仮想化技術と呼ばれる技術の一種で、パソコンの中に仮想的なコンピューターを作り出し、その中で別のOSを動かすことを可能にします。例えば、普段使い慣れたWindowsパソコンの中に、LinuxというOS専用の領域を作ることができます。この領域は仮想マシンと呼ばれ、あたかも独立したLinuxパソコンとして機能します。 この技術の利点は、異なるOSを共存させることで、それぞれのOSが持つ利点を活かせることです。例えば、Windowsで使い慣れたソフトを使いながら、Linuxの開発環境を利用したり、古いソフトを動かすために過去のWindows環境を再現したりすることができます。また、仮想マシンは独立した環境であるため、仮にその中で問題が発生しても、他のOSやデータに影響を与えることはありません。このように、VMwareは、一台のパソコンの使い道を大きく広げ、より便利で安全なコンピューター環境を実現する技術と言えるでしょう。
WEBサービス

Bitnami:アプリケーション導入を簡単に

- BitnamiとはBitnamiは、ウェブサイトやウェブアプリケーションを動かすために必要なソフトウェアを、誰でも簡単に導入できるようにしてくれる便利なツールです。ウェブサイトやウェブアプリケーションは、普段私たちが目にする画面の裏側で、様々なソフトウェアが連携して動いています。例えば、ブログシステムとして有名なWordPressであれば、PHPというプログラミング言語や、MySQLというデータベースなどが必要です。これらのソフトウェアを一つ一つインストールして、正しく動くように設定するのは、専門知識がない人にとって容易ではありません。Bitnamiは、WordPressのようなよく使われるソフトウェアをパッケージ化し、必要な設定が済んだ状態で提供しています。ユーザーはBitnamiを利用することで、複雑な設定作業を行うことなく、WordPressなどのソフトウェアを自分のパソコンやサーバーに簡単に導入し、すぐに使い始めることができます。これは、まるでプラモデルを組み立てる際に、必要な部品が全て揃っていて、説明書も分かりやすく書かれているようなものです。Bitnamiは、開発者やシステム管理者の負担を軽減するだけでなく、初心者でも簡単にウェブサイトやウェブアプリケーションを立ち上げられるようにすることで、インターネット技術の普及を促進する役割も担っています。