UML

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UML:システム開発を円滑にする共通言語

- システム開発におけるUMLの役割システム開発において、設計図は建物を建てる際の設計図と同じくらい重要です。しかし、従来のシステム開発では、この設計図にあたる部分が担当者によってバラバラで、書き方も表現方法も統一されていませんでした。そのため、設計担当者とプログラミング担当者の間、あるいは開発チームと顧客の間で、認識の違いが生じてしまうことが少なくありませんでした。そこで登場したのがUML(統一モデリング言語)です。UMLは、システム開発における共通言語としての役割を担っています。システムの構造や動作を図を使って視覚的に表現することで、誰が見ても同じように理解できるように工夫されています。これは、建築現場で設計図を用いて設計者と作業員がコミュニケーションを取る様子に似ています。UMLを用いることで、開発チーム全体がシステムに対する共通認識を持つことができるようになり、認識の違いによる手戻りやトラブルを減らすことができます。また、顧客にとっても、システムのイメージを具体的に掴みやすくなるという利点があります。このように、UMLはシステム開発を円滑に進めるために欠かせないツールと言えるでしょう。
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シーケンス図でシステムの動きを視覚化

情報システムは、様々なソフトウェアやハードウェアが複雑に組み合わさって成り立っています。そのため、システム全体がどのように動いているのか、一見しただけでは把握するのが難しい場合も少なくありません。 しかし、システムの開発や運用を行う上で、それぞれの要素がどのように連携し、データがどのように処理され、受け渡されているのかを理解することは非常に重要です。 例えば、あなたがオンラインショップで買い物をするとします。この時、画面に表示された商品情報や、入力した注文内容、クレジットカード情報などは、複数のシステムを介してやり取りされています。 まず、お客様がブラウザに入力した情報は、インターネットを通じてオンラインショップのサーバーに送られます。サーバーでは、データベースにアクセスして商品の在庫状況を確認したり、注文内容を記録したりします。そして、決済処理システムと連携してクレジットカードの承認を得て、最終的に商品が発送されるのです。 このように、システム全体の動きを把握することで、それぞれの処理のつながりや、問題が発生した場合の影響範囲を特定することができます。また、システムの改善点を見つけたり、新しい機能を追加する際の参考にすることも可能です。 システムの動作を分かりやすくするためには、図解を用いたり、専門用語を分かりやすく説明したりするなど、様々な工夫が必要です。
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システム開発におけるモデリングの重要性

- モデリングとは モデリングとは、複雑なシステムやプロセスを、理解しやすいように簡略化して表現する手法のことです。まるで建物を建てる前に設計図を作るように、システム開発を行う際にも、まずはシステムの全体像を分かりやすく表現する必要があります。 システム開発におけるモデリングでは、顧客の業務内容やシステムの構造、データの流れなどを、図や記号を用いて視覚的に表現します。これは、顧客と開発者の間で、システムに対する共通認識を持つために非常に重要なプロセスです。 このモデルを通して、開発者はシステム全体の構造を把握することができます。そして、顧客の要望を正しく理解し、システムに必要な機能や性能を明確化することで、より精度の高いシステム開発が可能になります。さらに、開発の初期段階で、要件定義の漏れや矛盾点などを早期に発見できるため、開発の手戻りを減らし、コスト削減にも繋がります。