
データ交換の隠れた主役 TSVファイルとは
- TSVファイルの概要TSVファイルとは、「タブ区切り値(Tab-Separated Values)」の略称で、データを表現する際に、各項目をタブ記号で区切って並べることで、表計算ソフトなどで作成した表のような構造を表現した、シンプルなテキストファイル形式です。
表計算ソフトで作成したデータやデータベースから取り出したデータを扱う場合によく利用されます。
例えば、商品の情報を含む表があるとします。
この表には、「商品名」「価格」「在庫数」といった項目が列として存在し、それぞれの項目に対応する値が各行に格納されています。
TSVファイルでは、これらの項目を区切るためにタブ記号が用いられます。
TSVファイルは、そのシンプルな構造ゆえに、異なるソフトウェアやシステム間でのデータの受け渡しに非常に適しています。
例えば、WindowsのExcelで作成したデータをMacOSのNumbersで開いたり、Pythonなどのプログラミング言語で処理したりする場合などに、TSVファイル形式が役立ちます。
TSVファイルは、CSVファイルと同様にシンプルな形式ではありますが、CSVファイルはカンマ区切りであるのに対し、TSVファイルはタブ区切りであるという違いがあります。
そのため、データの内容によっては、CSVファイルよりもTSVファイルの方が適している場合があります。