TOC

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業務効率化の鍵!TOC入門

- 制約条件の理論(TOC)とはTOCとは、Theory of Constraintsの略で、日本語では「制約条件の理論」と訳されます。これは、1984年に物理学者であったエリヤフ・ゴールドラット氏が提唱した経営管理手法です。TOCは、組織の目標達成を阻害する要因(ボトルネック)を見つけ出し、その制約を解消することで、組織全体の能力を最大限に引き出すことを目指しています。この理論は、工場の生産ラインを例に説明されます。生産ラインでは、それぞれの工程が決められた処理能力を持っています。しかし、最も処理能力の低い工程(ボトルネック)があると、そこが全体の速度を決定してしまうため、他の工程の能力が高くても、全体の生産量はボトルネックの工程に制限されてしまいます。TOCでは、このボトルネックを「制約条件」と呼び、組織全体を一つのシステムとして捉え、システム全体の性能は、最も弱い部分(制約条件)によって決まると考えます。そして、この制約条件を特定し、集中的に改善することで、システム全体の性能向上を図ります。TOCは、生産現場だけでなく、営業、マーケティング、開発など、様々な部門や業務プロセスに適用することができます。重要なのは、組織全体の目標達成を阻害している制約条件を特定し、その制約条件に焦点を当てた改善活動を行うことです。 TOCは、問題解決のための強力なツールとなりえます。