SMB: Windowsネットワークを支える通信の要
- 中小規模事業者を表す言葉としての「SMB」
「SMB」という言葉を耳にすることが増えました。この言葉は、「Small and Medium Business」の頭文字を取ったもので、日本語では「中小企業」と訳されます。
- ネットワークの標準規格「SMB」
一方、ITの分野では「SMB」は全く異なる意味で使われています。それは、「Server Message Block」の略で、パソコンやサーバーなどを接続し、ファイルの共有やプリンターの利用などを可能にするための通信規約のことです。
この「SMB」は、マイクロソフト社が開発したもので、Windowsパソコンがネットワークで接続する際に使われています。例えば、社内のネットワークで他の人のパソコンに入っているファイルを開いたり、自分のパソコンにあるファイルを他の人のパソコンに保存したり、ネットワークに接続されたプリンターで印刷したりなど、さまざまな場面で「SMB」が使われています。「SMB」は、異なる機種のパソコンやサーバーなどを接続する場合でも、円滑にデータのやり取りや機器の共有を可能にするための、いわばネットワークにおける「共通言語」のような役割を果たしているのです。