S/4HANA

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S/4HANAとは?SAPの最新バージョンを解説

- はじめに ビジネスアプリケーションの世界において、SAPは常に先駆者として業界をリードしてきました。特に、企業の資源計画(ERP)ソフトウェアは、世界中の多くの企業から、その効率性と信頼性の高さで高い評価を得ています。 SAPは、時代の変化や技術の進歩に合わせて、常に製品の改良と進化を続けてきました。そして、その進化の過程で生まれたのが、次世代ERPであるS/4HANAです。S/4HANAは、従来のERPシステムの機能や性能を大幅に向上させ、企業のデジタル変革を力強く支援します。
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コンサル業界の常識、HANAとは?

顧客の経営課題を解決するために日々奔走するコンサルタント。彼らが顧客と議論する中で、ある単語が頻繁に登場します。「HANA」です。顧客との会話や提案資料の中で、まるで共通認識のように使われるこの単語。しかし、それが一体何を指すのか、具体的に理解していない方もいるのではないでしょうか。 実は、コンサルタントが口にする「HANA」は、多くの場合、SAP社が提供するERP製品である「S/4HANA」のことを指しています。ERPとは、企業の経営活動を支える基幹システムのことで、「S/4HANA」は、従来のERPシステムの機能に加えて、最新の技術や機能を豊富に備えています。例えば、従来のデータベースよりも高速なデータ処理を実現する「インメモリーデータベース」や、人工知能(AI)を活用した業務の自動化などが挙げられます。 コンサルタントは、顧客企業の課題やニーズを深く理解した上で、「S/4HANA」の導入によって、業務効率化やコスト削減、競争力強化などを実現できる可能性を提案します。顧客にとって、「HANA」は単なる専門用語ではなく、自社の未来を大きく変える可能性を秘めた言葉なのです。
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企業活動の心臓部、SAP R/3とは?

1992年から2014年にかけて、ドイツのSAP社が販売していたERPパッケージ製品「R/3」は、かつて企業システムの代名詞とも言える存在でした。世界中の企業に導入され、特に大企業向けのERPパッケージ製品としては圧倒的なシェアを誇りました。日本でも、多くの企業がR/3を導入し、その名を轟かせました。 R/3の最大の強みは、顧客管理、会計、人事、在庫管理など、企業のあらゆる活動を包括的に管理できる点にあります。 それぞれの業務システムが密接に連携し、情報を一元的に管理することで、業務の効率化、コスト削減、迅速な意思決定などを実現できる点が、多くの企業から支持を集めました。 例えば、ある製品の受注情報を入力すると、自動的に在庫が確認され、不足している場合は発注処理が行われます。同時に、顧客情報や販売履歴に基づいて最適な配送ルートが選択され、出荷指示が出されます。このように、R/3は、企業内の様々な業務プロセスを自動化し、効率的に業務を遂行することを可能にしました。 しかし、近年では、クラウドコンピューティングの普及や、より柔軟性や拡張性に優れたERPパッケージ製品の登場により、R/3はかつてほどの勢いはありません。 それでも、R/3は、企業システムの歴史に名を刻む、革新的な製品であったことは間違いありません。そして、R/3で培われた技術やノウハウは、SAP社のその後の製品開発にも活かされています。