
システム開発におけるRDの重要性
- RDとは何か
RDとは、「リクワイアメント・ディフィニション」の略称で、日本語では「要件定義」といいます。システム開発を行う上で、顧客が本当に必要としているものを明確化し、システムでどのように実現するかを具体的に定義する、非常に重要なプロセスです。
顧客は、システムに実現してほしい漠然としたイメージや要望を持っていることが多いですが、それを開発者に正確に伝えることは容易ではありません。そこで、RDを通じて、顧客と開発者が共に議論を重ね、システムの目的、機能、性能、制約条件などを明確化していきます。
RDで作成される成果物は、「要件定義書」と呼ばれます。要件定義書には、開発するシステムの全体像、機能一覧、画面イメージ、データ構造などが詳細に記述されます。これは、開発者にとって、システム開発を進めるための設計図となるだけでなく、顧客にとっても、開発されるシステムの内容を具体的に確認できる重要な資料となります。
RDを適切に行うことで、顧客と開発者間での認識のずれを防ぎ、手戻りを減らし、スムーズなシステム開発を実現することができます。