OSI参照モデル

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IT

ネットワーク機器の指紋?!MACアドレスを解説

- MACアドレスとは?インターネットに接続された機器同士が情報をやり取りするためには、それぞれの機器を特定できる識別番号が必要です。その役割を担うのがMACアドレスです。パソコン、スマートフォン、プリンターなど、インターネットに接続できる機器は全てこのMACアドレスを持っています。MACアドレスは機器が工場出荷される際にネットワークカードに焼き付けられており、基本的に変更することはできません。世界中のあらゆる機器に異なる番号が割り振られているため、MACアドレスが重複することはありません。この仕組みによって、ネットワーク上ではどの機器とどの機器が通信しているのかを特定することができます。MACアドレスは12桁の英数字で表記され、前半6桁はメーカーコード、後半6桁は機器固有の番号となっています。メーカーコードを見ればその機器がどこの会社で作られたものなのかが分かります。MACアドレスは個人情報と直接結びつくものではありませんが、セキュリティ上の観点から不用意に公開することは避けるべきです。例えば、公共の無線LANに接続する際などにMACアドレスを隠す機能を利用することで、より安全にインターネットを利用することができます。
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ネットワークの要!レイヤー3スイッチとは?

- レイヤー3スイッチの基礎 企業内ネットワークのような限定された範囲内の通信を円滑に行うために、外部ネットワークとの接続を担う重要な役割を果たすのがレイヤー3スイッチです。このスイッチは、ネットワーク機器の相互接続性を確保するための国際的な標準規格であるOSI参照モデルの第3層、すなわち「ネットワーク層」に位置付けられます。 レイヤー3スイッチは、データの小さな塊であるパケットを、宛先情報を含むIPアドレスに基づいて適切な経路へ転送します。これは、宛先までの最適な経路を選択し、渋滞を避けてデータを効率的に転送することを意味します。この高度な機能により、ネットワーク内の異なる部門やグループ間でも、データ交換を効率的かつ安全に行うことが可能になります。 従来のスイッチは、MACアドレスと呼ばれる機器固有の識別番号を用いてデータの転送を行っていました。しかし、大規模なネットワークではMACアドレス管理が複雑になるため、IPアドレスによるルーティング機能を持つレイヤー3スイッチが普及しました。これにより、ネットワーク管理者はより柔軟かつ効率的にネットワークを構築・運用できるようになりました。