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プロトコル

EEE:知っておきたい省エネ技術

- EEEとはEEE(トリプルイー)は、「Energy Efficient Ethernet」の略称で、日本語では「省電力イーサネット」と呼ばれています。これは、コンピュータやサーバーなどを繋ぐネットワーク機器が使う電力を抑え、省エネルギー化を目指す技術です。現代社会では、インターネットや情報通信技術(ICT)が欠かせないものとなり、パソコンやスマートフォンなど、多くの機器がネットワークに接続されています。それに伴い、ネットワーク機器が消費する電力も増え続けており、地球環境への負荷が懸念されています。EEEは、このような状況下で生まれた、環境に優しい技術と言えるでしょう。この技術は、データの送受信がない時に、ネットワーク機器の一部機能を停止させたり、動作速度を落とすことで、消費電力を抑えます。人がいない部屋の電気を消すように、ネットワーク機器も使っていない時は省電力モードに移行することで、無駄な電力の消費を抑えることができるのです。EEEは、地球温暖化対策や、企業の電力コスト削減にも貢献できる技術として、多くの企業が導入を進めています。今後、あらゆるものがインターネットに繋がるIoT時代が到来すれば、ネットワーク機器の数はさらに増加すると予想されます。EEEのような省電力技術は、地球環境を守る上で、ますます重要な役割を担っていくと考えられます。
ITシステム

ネットワークの信頼性と速度を向上させるNICチーミングとは

コンピューターやネットワーク機器には、ネットワークに接続するための部品であるネットワークインターフェースカードが搭載されています。このネットワークインターフェースカードは、略してNICとも呼ばれます。一台の機器に複数のNICを搭載している場合に、これらのNICを仮想的に一つにまとめる技術のことをNICチーミングと呼びます。 NICチーミングを行うことで、複数のNICをあたかも一つのNICのように扱うことが可能になります。これは、ネットワークの可用性、速度、全体的なパフォーマンスを向上させるために非常に有効な手段です。 例えば、複数のNICを束ねて帯域幅を増やすことで、ネットワーク全体の速度を向上させることができます。また、一つのNICに障害が発生した場合でも、他のNICが機能することで、ネットワークの接続を維持することができます。 このように、NICチーミングは、ネットワークの信頼性と性能を向上させるための重要な技術と言えるでしょう。