KLOC

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開発

プログラムの規模を示す「ks」とは

プログラムの規模を測ることは、開発にかかる時間や費用を見積もったり、プログラムの品質を管理したりする上で、とても大切なことです。プログラムの規模が大きくなればなるほど、開発は複雑になりがちで、時間も費用もより多くかかる傾向があります。品質についても、規模が大きくなると、全体を見通して品質を保つことが難しくなります。 そのため、プログラムの規模を客観的な数字で表せるように、様々な指標が考え出されてきました。 代表的な指標として、「ステップ数」と「コード行数」があります。ステップ数とは、プログラムの中で実行される命令文の数を表す指標です。プログラムは、コンピュータに対する命令を一つずつ実行していくことで動作しますが、その命令文一つ一つを数えたものがステップ数です。一方、コード行数とは、プログラムを記述したコードの行数を表す指標です。プログラムは、人間にも理解できるプログラミング言語を用いて記述されますが、そのコードの行数が多ければ多いほど、プログラムの規模は大きいと考えることができます。 これらの指標は、プログラムの規模を大まかに把握するための基本的な尺度として用いられています。ただし、これらの指標だけでプログラムの複雑さや開発工数を正確に測れるわけではありません。例えば、複雑な処理を短いコードで記述することも可能ですし、逆に単純な処理を冗長なコードで記述してしまうこともあります。そのため、これらの指標をあくまでも目安として捉え、他の要素も総合的に判断することが重要です。
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システム開発の規模感を示す「KLOC」

- システム開発における規模の指標情報システムやソフトウェアの開発プロジェクトは、大小さまざまな規模のものがあります。大規模なシステム開発ともなれば、膨大な費用と時間、そして多くの人材を必要とします。一方、小規模なアプリケーション開発であれば、比較的少ない資源で短期間に開発が完了することもあります。こうした開発プロジェクトを成功に導くためには、プロジェクトの規模を正確に把握することが非常に重要になります。プロジェクトの規模を把握することで、必要な資源量や開発期間を適切に見積もることが可能となり、プロジェクト全体の計画を立てる基盤となります。しかし、ソフトウェアは形のないものですから、その規模をどのように測れば良いのかは容易ではありません。そこで、ソフトウェア開発の規模を測る指標として、「KLOC」というものが用いられます。KLOCとは、「キロラインオブコード」の略称で、開発するソフトウェアのプログラムの行数を1,000単位で表したものです。例えば、10,000行のプログラムで構成されるソフトウェアであれば、10 KLOCの規模ということになります。KLOCを用いることで、開発するソフトウェアの規模を具体的な数値として捉えることができ、過去の類似プロジェクトのデータなどと比較することで、より精度の高い見積もりや計画が可能となります。ただし、KLOCはあくまでプログラムの行数に基づく指標であるため、開発の複雑さや技術的な難易度を完全に反映しているわけではありません。そのため、KLOCだけに頼るのではなく、開発内容や開発体制なども考慮しながら、総合的にプロジェクトの規模を判断することが重要です。