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次世代ネットワーク(NGN)が拓く未来

- 進化する通信網NGNとは現代社会において、電話やインターネットなどの通信網は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。そして、この通信網は、常に進化を続けています。次世代の通信網として期待されているのが、NGN(Next Generation Network)です。従来の通信網は、サービスごとに異なるネットワークが使われてきました。例えば、電話は電話網、インターネットはインターネット網、テレビ放送は放送網など、それぞれ独立したネットワークで提供されていました。しかし、NGNはこれらのサービスを統合し、一つの共通のネットワークで提供することを目指しています。NGNによって実現される世界は、従来の通信網では考えられなかったような、多くのメリットをもたらします。例えば、高音質・高画質の通話や、より高速なインターネット接続が可能になるでしょう。また、一つのネットワークで様々なサービスが利用できるようになるため、利用者はサービスごとに契約する必要がなくなり、より便利で経済的なものになります。NGNは、まだ発展途上の技術ではありますが、私たちの生活をより豊かに、より快適にする可能性を秘めた技術として、今後ますます注目を集めていくことでしょう。
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ISDN: デジタル時代の万能通信網

- ISDNとはISDNは、Integrated Services Digital Networkの頭文字を取ったもので、日本語では「サービス総合デジタル網」と訳されます。これは、電話やFAX、インターネットなど、これまで別々の回線を使っていた様々なデータ通信を一つにまとめて、デジタル方式で送受信できるようにした通信網のことです。従来の電話回線はアナログ回線と呼ばれ、音声信号を電気信号に変換して送受信していました。一方、ISDNは音声もデータもデジタル信号に変換してから送受信します。デジタル信号は、0と1の組み合わせで情報を表現するため、ノイズの影響を受けにくく、よりクリアな音声で通話できるというメリットがあります。また、アナログ回線よりも多くの情報を一度に送ることができるため、高速なデータ通信が可能になりました。ISDNは、1980年代後半に登場し、企業を中心に広く普及しました。しかし、その後、より高速な光ファイバーや、より安価なADSLなどのブロードバンドインターネット接続サービスが登場したため、現在では新規契約が受け付けられていません。それでも、ISDNは、その信頼性の高さから、現在も一部の企業などで利用され続けています。