ITインフラ

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ホスティングサービスとは?メリット・デメリットを解説

- ホスティングサービスの概要 インターネット上に自社のホームページやメールサービスなどを公開するためには、情報を置くための場所となるサーバーが必要です。しかし、このサーバーを自社で用意して運用・管理しようとすると、専門知識や設備が必要となり、多大な費用と手間がかかってしまいます。 そこで登場するのがホスティングサービスです。ホスティングサービスとは、インターネット上に情報を公開するために必要なサーバーを、サービス提供事業者から借りることができるサービスです。サーバーの設置場所やインターネットへの接続回線、サーバーを動かすためのソフトウェアなどをすべてサービス提供事業者が用意し、運用や管理まで行ってくれます。 そのため、利用者は自社でサーバーを用意する必要がなく、専門知識がなくても簡単にインターネットサービスを始めることができます。また、サーバーの運用・管理を専門業者に任せることで、セキュリティ対策やシステムトラブルへの対応なども安心して任せられるというメリットもあります。 ホスティングサービスは、個人でブログを開設する場合から、大規模な企業サイトを運営する場合まで、幅広く利用されています。インターネットサービスを始める際には、ぜひホスティングサービスの利用を検討してみてください。
クラウド

進化するコンピューティング:クラウドの可能性

- クラウドコンピューティングとはクラウドコンピューティングとは、インターネットを通じて、必要な時に必要なだけコンピューターの資源を利用できるサービスです。まるで水や電気を必要な分だけ使うように、コンピューターの処理能力やデータを保存する場所などを、必要な時に必要なだけ利用できます。従来のパソコンやスマートフォンでは、利用したいアプリケーションをそれぞれの端末にインストールする必要がありました。しかし、クラウドコンピューティングでは、アプリケーションやデータはインターネット上のサービス事業者のコンピューターに置かれています。そのため、利用者はインターネットに接続さえすれば、場所を選ばずに様々なデバイスからサービスを利用できます。クラウドコンピューティングには、大きく分けて3つの種類があります。ソフトウェアをインターネット経由で利用できる「SaaS」、開発環境を提供する「PaaS」、コンピューターの基盤部分をサービスとして利用できる「IaaS」です。それぞれのサービスは、利用者のニーズや目的に合わせて選ぶことができます。クラウドコンピューティングの最大のメリットは、初期費用を抑えながら、必要な時に必要なだけコンピューター資源を利用できる点です。また、常に最新のソフトウェアやサービスを利用できるため、システムの維持管理の手間も軽減できます。さらに、データのバックアップやセキュリティ対策もサービス事業者が行うため、安心して利用することができます。このように、クラウドコンピューティングは、従来のコンピューター利用の概念を変える革新的なサービスと言えます。
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情報システム構築の基礎知識:オンプレミスとは

- オンプレミスとは企業が情報システムを導入する際、大きく分けて二つの方法があります。一つは必要な設備やソフトを自社で用意して運用する方法、もう一つはインターネットを通じてサービスとして利用する方法です。前者の、自社で所有し運用する方法を「オンプレミス」と呼びます。オンプレミスでは、サーバーやネットワーク機器などの設備一式を自社のオフィススペースなどに設置し、そこでシステムを稼働させます。まるで会社の事務所に、情報システム専用の部屋を作ってしまうようなイメージです。自社で全てを管理するため、システムの自由度が高く、セキュリティ対策も独自に行える点が大きなメリットです。2000年代後半から、インターネット経由で様々なサービスが利用できる「クラウドコンピューティング」が普及し始めました。しかしそれ以前は、企業が情報システムを運用する方法は、ほぼオンプレミスに限られていました。そのため、多くの企業にとって、オンプレミスは馴染み深いシステム構築の方法と言えるでしょう。
クラウド

HaaSで変わるITインフラ

- HaaSとはHaaSは「Hardware as a Service」の略称で、従来の情報システム導入方法を一変させる革新的なサービスです。これまでの情報システム導入では、企業はサーバーやネットワーク機器などの物理的なインフラを自前で用意する必要がありました。高額な機器の購入費に加え、設置場所の確保や日々の運用管理など、多大な費用と労力をかけていました。HaaSは、このような従来型の情報システム導入における課題を解決するサービスです。HaaSを利用すると、情報システムを稼働させるために必要なサーバーやネットワーク機器といった物理的なインフラを、インターネットを通じてサービスとして利用できるようになります。つまり、企業は自前で高額な機器を購入する必要がなくなり、設置場所や運用管理もサービス提供事業者に任せることが可能となります。HaaSの最大のメリットは、必要な時に必要なだけ利用できるという点です。従来のように、将来の需要を見込んで過剰なスペックの機器を購入する必要はありません。利用状況に応じて柔軟にリソースを増減できるため、コスト削減につながります。また、運用管理をアウトソーシングできるため、企業は本来の業務に集中できるようになり、運用負荷の軽減も期待できます。HaaSは、情報システム導入・運用に関するコスト削減、運用負荷軽減、柔軟性向上といった多くのメリットをもたらすサービスとして、注目を集めています。
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進化するネットワーク: ネットワーク仮想化とは

近年、急速に普及しているクラウドコンピューティング。その影響は大きく、コンピューターシステムの資源であるサーバーやデータを保管するストレージなどを、あたかも実際にある物のようにソフトウェアで作り出す仮想化技術が広く使われています。そして今、この流れは、ネットワーク機器を仮想化する「ネットワーク仮想化」へと進んでいます。 従来のネットワークは、物理的な機器同士を繋いで構築されてきました。そのため、新しいサービスを開始する際や、ネットワーク構成を変更する際には、機器の設置や配線といった作業が必要となり、時間と費用がかかっていました。しかし、ネットワーク仮想化では、ソフトウェアでネットワークを仮想的に構築するため、これらの作業を大幅に削減できます。 ネットワーク仮想化には、柔軟性、迅速性、効率性という大きな利点があります。必要な時に必要なだけネットワーク資源を割り当てたり、ネットワーク構成を容易に変更したりすることができるため、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応できます。また、物理的な機器の数を減らせるため、消費電力や設置スペースの削減にも繋がり、運用コストの削減にも貢献します。
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オンプレミスとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

- オンプレミスとはオンプレミスとは、情報システムを構築する際に、企業が自社のオフィスやデータセンターなどの施設内に、サーバーやネットワーク機器などの情報システム機器を設置して、運用管理を行う形態のことを指します。これは「自社運用型」や「オンプレ」と略されることもあります。従来からある一般的なシステム運用方法であり、企業は自社のニーズに合わせてシステムを自由に構築・運用できることが大きな特徴です。具体的には、使用するソフトウェアやハードウェアを自由に選択できるだけでなく、セキュリティ対策やシステムの拡張なども自社の要件に合わせて柔軟に行うことができます。しかし、オンプレミスは、初期費用が大きくなる傾向があります。サーバーやネットワーク機器などのハードウェア購入費用に加えて、ソフトウェアのライセンス費用、設置スペースの確保、運用管理者の確保など、多額の費用が必要となります。また、システムの運用管理は自社で行う必要があるため、専門的な知識や技術を持った人材を確保する必要があり、運用管理にも負担がかかります。近年では、クラウドコンピューティングの普及により、オンプレミス以外にシステムを構築・運用する方法も増えてきました。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自社にとって最適な方法を選択することが重要です。
ITシステム

Webサイトの裏側:Webサーバーの役割とは

インターネットは、世界中のコンピューターやサーバーがネットワークで繋がった広大な情報空間です。日々膨大な量のデータが行き交うこの場所で、私たちが普段何気なく見ているウェブサイトは、実は「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターによって支えられています。 ウェブサーバーは、インターネット上の住所ともいえる「ドメイン名」と結びついています。私たちがブラウザにドメイン名を入力してウェブサイトにアクセスすると、その情報はまずウェブサーバーへと送られます。すると、ウェブサーバーは保存しているウェブサイトのデータの中から、要求された情報を引き出して私たちの端末に送り返します。これが、普段私たちがウェブサイトを閲覧できる仕組みです。 ウェブサーバーは、いわばインターネット上の図書館のような役割を果たしています。図書館の蔵書がウェブサイトのデータに、図書館員がウェブサーバーに当たるわけです。ウェブサイトを閲覧する私たちは、図書館を利用する利用者のように、膨大な情報の中から必要な情報を探し出して利用することができます。 インターネット上には、企業や個人が運営するウェブサイトだけでなく、ニュースサイトやブログ、ショッピングサイトなど、様々な種類のウェブサイトが存在します。これらのウェブサイトは、全てウェブサーバー上で公開されており、私たちはその情報を自由に閲覧することができます。インターネットが世界中の人々にとって欠かせない情報源となっている背景には、このような仕組みがあるのです。
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企業の心臓を支えるJP1とは?

今日の企業活動において、情報技術システムは必要不可欠な基盤となっています。顧客管理や販売管理、在庫管理など、多くの業務が情報技術システムに依存しており、その安定稼働は企業の業績を左右すると言っても過言ではありません。 安定したシステム運用を実現するためには、適切な運用管理が欠かせません。しかしながら、システムの規模が大きくなるにつれて、運用管理の複雑化は避けられません。増加するサーバーやネットワーク機器を効率的に管理することは容易ではなく、煩雑化する運用作業は担当者の大きな負担となります。 さらに、予期せぬシステム障害は企業活動に大きな損害をもたらす可能性があります。障害発生時には、迅速な原因究明と復旧作業が求められますが、複雑化したシステムにおいて原因を特定し、適切な対応を施すことは容易ではありません。 また、近年、巧妙化するサイバー攻撃の脅威は深刻さを増しており、企業は常にセキュリティ対策の強化に迫られています。情報漏えいやシステムの不正利用は、企業の信頼を失墜させ、大きな損失をもたらす可能性があるため、セキュリティ対策は決して軽視することはできません。