ISDN

記事数:(5)

IT

進化するインターネット:常時接続のススメ

少し昔を思い返すと、インターネットに接続するには電話回線を使うしかなく、通話料金が気になりながら、使える時間も限られていました。しかし、技術は驚くほどの速さで進歩し、今では電話回線を気にすることなく、高速で快適なインターネット環境が当たり前になりました。 この大きな変化を支えている技術の一つが「常時接続」です。 従来の電話回線を使った接続方法では、インターネットを利用するたびに接続設定が必要で、利用時間に応じて料金が加算されていました。しかし、常時接続が普及したことで、パソコンの電源を入れればすぐにインターネットに接続できるようになり、料金も定額制が主流になりました。 この変化によって、人々は場所や時間を問わず、いつでも気軽に情報にアクセスできるようになりました。電子メールの送受信、ウェブサイトの閲覧、動画の視聴など、インターネットは生活に欠かせないものへと進化を遂げました。 また、常時接続は、電子商取引や遠隔医療、オンライン学習など、さまざまな分野での新たなサービスやビジネスモデルを生み出す原動力ともなっています。
IT

ナローバンドとは? – インターネットの昔話?

- ナローバンドの定義インターネットの回線速度には、様々な種類があります。その中で「ナローバンド」と呼ばれるものは、比較的遅い速度の回線を指します。一体どれくらい遅いかというと、一般的には毎秒55.6キロビット(55.6kbps)以下の速度をナローバンドと定義しています。この「kbps」という単位は、「キロビット毎秒」の略称で、1秒間にどれだけの量のデータを送受信できるかを示す単位です。現在では、光回線などを利用した高速なインターネット回線が普及しており、1秒間に数ギガビット(Gbps)ものデータを送受信することが可能です。それに比べると、55.6kbpsという速度は非常に遅く、画像を一つ表示するにも時間がかかってしまうこともあります。かつては、電話回線を利用したアナログ回線が主流でしたが、現在ではADSLや光ファイバーといった高速なブロードバンド回線が普及したため、ナローバンドはあまり利用されなくなりました。しかし、IoT機器など、大量のデータを送受信する必要がない機器においては、現在でもナローバンドが利用されることがあります。
IT

インターネットへの入り口、アクセスラインを理解しよう

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。動画を見たり、買い物をしたり、友人と連絡を取り合ったりと、今や生活に欠かせないものとなっています。しかし、その裏側では、目には見えない様々な機器や技術が複雑に絡み合い、インターネットの世界を支えています。 数ある要素の中でも、特に重要な役割を担っているのが「アクセスライン」です。アクセスラインとは、私たちの家やオフィスと、インターネットの世界をつなぐ通信回線のこと。インターネットサービスプロバイダ(ISP)と呼ばれる事業者が提供するこの回線は、いわばインターネットという広大な世界への入り口と言えるでしょう。 アクセスラインには、光ファイバーやADSL、CATVなど様々な種類が存在し、それぞれ速度や料金、安定性などが異なります。そのため、自分の利用シーンや環境に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。最近では、高速かつ安定した通信が可能な光ファイバーが主流になりつつあります。 このように、普段意識することは少ないアクセスラインですが、インターネットに接続するために必要不可欠な要素の一つです。今後、IoTや5Gなど、さらに進化したインターネットの世界を楽しむためにも、アクセスラインへの理解を深めておくことは重要と言えるでしょう。
ハードウェア

ISDN時代の立役者:DSUとは?

- DSUの概要DSUは、デジタルサービスユニット(Digital Service Unit)の略称で、ISDN回線を使用する際に必要となる回線終端装置です。 一昔前までは、企業や個人宅でインターネットに接続する手段として、ISDN回線が広く利用されていました。ISDN回線は、従来のアナログ電話回線に比べて高速なデータ通信が可能であり、音声通話とデータ通信を同時に行えるという利点がありました。 しかし、ISDN回線を利用するためには、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置が必要となります。その役割を担うのがDSUです。DSUは、ISDN回線から送られてきたデジタル信号を、パソコンやルーターなどの端末が理解できるアナログ信号に変換することで、インターネットへの接続を可能にします。 近年では、光回線やADSLといったより高速な通信回線が普及したため、ISDN回線は主流ではなくなりました。それに伴い、DSUもあまり見かけなくなりました。しかし、現在でも一部の企業や地域では、ISDN回線が利用されています。そのため、DSUは過去の遺物ではなく、現在でも一部の環境では必要とされる重要な装置と言えるでしょう。
ITシステム

ISDN: デジタル時代の万能通信網

- ISDNとはISDNは、Integrated Services Digital Networkの頭文字を取ったもので、日本語では「サービス総合デジタル網」と訳されます。これは、電話やFAX、インターネットなど、これまで別々の回線を使っていた様々なデータ通信を一つにまとめて、デジタル方式で送受信できるようにした通信網のことです。従来の電話回線はアナログ回線と呼ばれ、音声信号を電気信号に変換して送受信していました。一方、ISDNは音声もデータもデジタル信号に変換してから送受信します。デジタル信号は、0と1の組み合わせで情報を表現するため、ノイズの影響を受けにくく、よりクリアな音声で通話できるというメリットがあります。また、アナログ回線よりも多くの情報を一度に送ることができるため、高速なデータ通信が可能になりました。ISDNは、1980年代後半に登場し、企業を中心に広く普及しました。しかし、その後、より高速な光ファイバーや、より安価なADSLなどのブロードバンドインターネット接続サービスが登場したため、現在では新規契約が受け付けられていません。それでも、ISDNは、その信頼性の高さから、現在も一部の企業などで利用され続けています。