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ベアメタルサーバーとは?

- ベアメタルサーバーの定義ベアメタルサーバーとは、データセンターなどに設置された物理サーバーを、仮想化などの技術を用いずにそのまま借りて利用できるサービスのことです。従来のレンタルサーバーサービスでは、1台の物理サーバー上に仮想化技術を用いて複数の区画を設け、それぞれの区画を複数のユーザーで共有するのが一般的でした。しかし、ベアメタルサーバーではサーバー上に仮想環境を構築せず、ユーザーが物理サーバーのCPUやメモリ、ストレージといったリソースすべてを独占して利用できます。そのため、仮想環境によるオーバーヘッド(負荷)が発生せず、物理サーバーが持つ本来の性能を最大限に引き出すことが可能です。高い処理能力が求められるオンラインゲームや、大量のデータを扱うビッグデータ解析、機械学習などの用途に適しています。また、セキュリティ面においても、他のユーザーとリソースを共有しないため、より安全性の高い環境を構築できます。
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フルマネージドサービスとは?メリット・デメリットを解説

- フルマネージドサービスの概要フルマネージドサービスとは、従来のクラウドサービスから一歩進んだサービス形態です。従来のクラウドサービスでは、利用者はサービスを利用するために、ソフトウェアの導入や設定、システムの運用や監視など、多くの作業を自身で行う必要がありました。これらの作業は専門的な知識や時間、手間を必要とするため、本来の業務に集中することが難しいという課題がありました。そこで登場したのがフルマネージドサービスです。フルマネージドサービスでは、従来利用者が行っていたシステムの導入から運用、管理までの作業を、サービス提供事業者が全て代行します。利用者はサーバーやネットワークなどのインフラ管理、ソフトウェアのアップデート、セキュリティ対策などを気にすることなく、サービスを利用することができます。フルマネージドサービスの最大のメリットは、利用者が本来の業務に集中できるようになることです。インフラ管理や運用などの手間から解放されることで、時間と資源を本来の業務に充てることができます。また、専門知識を持ったサービス提供事業者に運用を任せることができるため、システムの安定稼働やセキュリティの向上も見込めます。さらに、フルマネージドサービスは、必要な時に必要なだけリソースを利用できるというクラウドの利便性を享受しながら、運用管理の手間を省くことができる点も魅力です。従来のシステム運用では、将来的な需要増加を見込んで、あらかじめ余裕を持ったシステム構築が必要でしたが、フルマネージドサービスでは、事業の成長に合わせて柔軟にリソースを増減することができます。このように、フルマネージドサービスは、企業がビジネスの成長に集中できる環境を提供する、これからのクラウドサービスの主流となる形態と言えるでしょう。
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進化するインフラ:IaaSのスゴさと可能性

かつて、企業が情報システムを構築する際には、自社のオフィスなどにサーバーやネットワーク機器などのインフラを一式揃える必要がありました。高額な設備投資が必要となるだけでなく、導入や維持管理にも多大な時間と手間がかかっていました。 しかし近年、インターネット経由でインフラをサービスとして利用できる、「インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS)」が登場しました。IaaSは、必要な時に必要なだけのコンピュータ資源(サーバー、ストレージ、ネットワークなど)を、必要な期間だけ利用できるサービスです。 IaaSの登場により、企業は高額な初期費用をかけることなく、必要な時に必要なだけインフラを調達し、迅速にシステムを構築・運用できるようになりました。また、インフラの維持管理をサービス提供事業者に任せることができるため、運用コストの削減や、本来の業務への集中も可能になります。 IaaSは、従来型のシステム構築・運用方法に変革をもたらし、企業のIT戦略に大きな影響を与えています。近年では、AIやビッグデータ分析など、高度なコンピューティングリソースを必要とするサービスの基盤としても、IaaSは注目されています。