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情報リテラシー

コンピュータと文字の橋渡し:文字コード

私たち人間は、ひらがなや漢字など、多様な文字を用いて言葉を綴り、コミュニケーションを図っています。しかし、コンピュータは、私たちが普段使用している文字を直接理解することはできません。コンピュータが理解できるのは、0と1の二進数のみです。つまり、コンピュータで文字を扱うためには、人間が理解できる文字を、コンピュータが理解できる数字に変換する必要があります。この変換を行うための仕組みが、文字コードと呼ばれるものです。 文字コードは、文字と数字の対応表のようなもので、それぞれの文字に特定の数字を割り当てています。私たちがコンピュータに文字を入力すると、入力された文字は文字コードに従って数字に変換され、コンピュータ内部で処理されます。そして、コンピュータが処理した結果を表示する際には、再び文字コードを用いて数字から文字に変換されます。 このように、文字コードは、人間とコンピュータが文字情報を共有するために欠かせない役割を果たしています。文字コードには、世界中の様々な言語の文字に対応するために、様々な種類が存在します。例えば、日本語で一般的に使用される文字コードとしては、JISコードやShift_JIS、Unicodeなどがあります。
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Web開発で見かけるEUCコードとは?

- はじめにウェブサイトやシステム開発の世界では、専門用語があふれています。その中でも、「文字コード」という言葉は、普段あまり意識することがないかもしれません。しかし実際には、ウェブサイトやシステムを作る人にとって、文字コードは非常に重要なものです。ウェブサイトに表示される文字や、システムで扱うデータが、正しく表示・処理されるかどうかは、この文字コードによって決まるからです。今回は、数ある文字コードの中でも、「EUCコード」と呼ばれるものについて説明します。EUCコードは、かつて「UNIX」と呼ばれるコンピューターシステムで標準的に使われていた文字コードで、特にウェブサイトを作る際に多く利用されていました。 EUCコードは、日本語だけでなく、中国語や韓国語など、複数の言語を扱うことができる点が特徴でした。そのため、様々な言語をウェブサイトで表示する必要があった時代に、広く普及しました。しかし、近年では、より多くの言語に対応し、世界標準として認められている「Unicode」という文字コードが主流となっています。 それでもなお、過去に作られたウェブサイトやシステムの中には、EUCコードが使われているものが多く残っています。そのため、ウェブサイトやシステム開発に携わる人は、EUCコードについて理解しておくことが大切です。