
データ連携の要!ETLとは?
今日の企業活動では、顧客管理や販売管理、ウェブサイトの利用状況把握など、様々な業務システムが欠かせません。これらのシステムには、企業活動の貴重な記録が日々蓄積されていきます。しかし、システムごとにデータの形式や構造が異なるため、必要な情報をまとめ、分析に役立てたいと思っても、そのままでは難しいケースが多く見られます。
そこで重要となるのが、必要な情報を複数のデータ源から集め、分析しやすい形に整え、データウェアハウスのような場所に一元的に集約するプロセスです。このプロセスはETLと呼ばれ、企業がデータを有効活用する上で重要な役割を担っています。
ETLは、データの「抽出(Extract)」「変換(Transform)」「読み込み(Load)」の3つのステップから構成されています。まず、必要な情報をそれぞれのシステムから抽出します。次に、抽出された情報を分析しやすい形式に変換します。例えば、データの形式を統一したり、必要な項目だけを抜き出したりします。最後に、変換した情報をデータウェアハウスに読み込みます。
ETLによって、企業は複数のシステムに散らばっている情報を統合的に管理・分析できるようになり、データに基づいた迅速かつ的確な意思決定が可能になります。