EDM

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ITシステム

製造業の進化を支えるEDMとは

何か新しい製品を生み出すときには、その形や大きさ、材料、作り方など、たくさんの情報が必要です。これらの情報は、設計図や説明書、部品の一覧表など、様々な形で記録され、管理されます。これらの情報をまとめて、設計データと呼びます。設計データは、製品を作るための設計図のようなものであり、製品設計において欠かせないものです。 製品を開発する過程では、設計者はこれらの設計データを互いに共有し、意見交換を行います。その過程で、設計データは何度も修正され、より良いものへと作り上げられていきます。そして、最終的に設計データに基づいて製品が形作られていくのです。このように、設計データは製品設計のあらゆる段階で重要な役割を担っており、製品開発を成功させるためには、設計データを適切に作成し、管理していくことが非常に重要です。
プロトコル

製造業のデータ連携を支えるSTEPとは

- 製品データ交換の共通規格、STEP製造業において、製品の設計データは、製品の品質、コスト、開発期間を左右する非常に重要な情報です。しかし、設計データを扱うCAD/CAMシステムは数多くの種類が存在し、それぞれが独自のファイル形式を採用しているため、異なるシステム間でのデータの共有が大きな課題となっていました。 このような状況を解決するために生まれたのが、製品データ交換の国際標準規格であるSTEPです。STEPは、「ISO10303 Industrial Systems and Integration-Product Data Representation and Exchange」という正式名称を持っていますが、一般的にはSTEPとして広く知られています。 STEPは、製品の形状データだけでなく、材料、公差、製造方法などの設計情報も表現できる点が特徴です。 STEPを用いることで、企業間や部門間、異なるCAD/CAMシステム間で、設計データを正確かつ円滑に交換することが可能となります。このため、STEPは、製造業におけるデータ共有の基盤として、世界中で広く普及しています。 STEPの導入により、設計データの再入力や変換の手間が省け、作業効率が向上します。また、データの誤変換によるミスや、データの互換性の問題も解消されるため、製品の品質向上や開発期間の短縮にも貢献します。 さらに、STEPは単なるデータ交換の規格にとどまらず、製品のライフサイクル全体におけるデータ管理の基盤となることも期待されています。