DoS攻撃

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セキュリティ

ネットワークを脅かすDoS攻撃とは?

- DoS攻撃の仕組みDoS攻撃は、大量のデータや不正なデータを標的のコンピューターに送りつけることで、本来は問題なく利用できるはずのサービスを、使うはずだった人たちが利用できない状態を作り出す攻撃です。DoS攻撃は、標的となるコンピューターと、そのコンピューターが提供するサービスを利用するユーザーとをつなぐ通信経路をパンクさせることで、サービスを妨害します。例えば、お店に通常では考えられないほど多くの人が押し寄せたとします。店内は人で溢れ返り、本来のお客様はお店に入ることすらできません。店員は押し寄せた人への対応に追われ、本来の業務を行うことができなくなります。DoS攻撃は、このような状態をインターネット上のサービスで引き起こすイメージです。攻撃者は、大量のデータを送りつけることで、標的のコンピューターに過剰な負荷をかけます。標的のコンピューターは、大量のデータ処理に追われ、本来のサービスを提供するための処理能力が不足してしまいます。その結果、本来のユーザーはサービスにアクセスできなくなったり、サービスが非常に遅くなったりします。DoS攻撃は、インターネット上のサービスを提供するあらゆる組織にとって脅威となります。攻撃によってサービスが停止すれば、顧客満足度の低下や経済的な損失につながる可能性があります。そのため、DoS攻撃からシステムを守るための対策を講じることが重要です。
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企業を脅かすDDoS攻撃とは?

- DDoS攻撃の概要DDoS攻撃とは、「分散型サービス拒否攻撃」の略称で、インターネットを通じて行われるサイバー攻撃の一種です。標的となる企業のWebサイトやコンピュータシステムに対して、大量のデータを一斉に送りつけることで、ネットワークをパンク状態に陥れます。その結果、本来アクセスできるはずのWebサイトにアクセスできなくなったり、オンラインサービスが利用できなくなったりするなど、企業の業務やサービス提供を妨害するのが目的です。DDoS攻撃は、攻撃者が多数のコンピュータを不正に感染させ、それらを“ボット”と呼ばれる遠隔操作可能な状態にして、攻撃に加担させます。そして、攻撃対象のサーバーに対して、一斉にアクセス要求やデータ送信を集中させることで、サーバーやネットワークの処理能力を超過させ、機能停止に追い込みます。DDoS攻撃による被害は、企業の規模や業種を問わず発生する可能性があり、その影響は多岐にわたります。例えば、Webサイトへのアクセスができなくなることで、顧客が商品情報やサービス内容を確認することができなくなり、機会損失やブランドイメージの低下につながる可能性があります。また、オンラインサービスが停止することで、顧客との取引が途絶え、経済的な損失を被る可能性もあります。さらに、攻撃への対応に追われることで、企業は多大な時間とコストを費やすことになります。DDoS攻撃は、その手口が巧妙化しており、完全に防ぐことは困難です。しかし、ファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティ対策を導入したり、DDoS攻撃対策サービスを利用したりすることで、被害を最小限に抑えることができます。
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IPスプーフィング:インターネットのなりすまし行為

- IPスプーフィングとはインターネット上では、それぞれのコンピュータが固有の住所のようなものを持っています。これがIPアドレスです。インターネットで情報をやり取りする際、このIPアドレスを使って情報の送り先を確認しています。IPスプーフィングとは、このIPアドレスを偽装する技術のことです。手紙で例えると、差出人の名前を偽名にするのと同じように、データの送信元を偽ってしまいます。攻撃者はこの技術を悪用し、あたかも信頼できる銀行や政府機関などになりすまして情報を盗み取ろうとします。例えば、偽のログイン画面を表示させて利用者のIDやパスワードを入力させたり、ウイルスを仕込んだ偽のソフトウェアをインストールさせたりします。IPスプーフィング自体は、ネットワーク管理者がネットワークのテストなどを行う際に利用される場合もある、必ずしも悪意のある技術ではありません。しかし、その仕組みが悪用されると、個人情報や企業秘密が盗み出されるなど、大きな被害につながる可能性があります。そのため、セキュリティソフトの導入や、発信元が信頼できるサイトかどうかを確認するなど、一人ひとりがセキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。