DFD

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開発

システム開発の要!DFD入門

- データの流れを可視化するDFD DFDとは、データフローダイアグラム(Data Flow Diagram)の略称で、システム開発において重要な役割を果たします。システム開発は、顧客の要望を形にする作業ですが、その過程は複雑で、顧客と開発者の間で認識のずれが生じやすいという課題があります。DFDは、このような課題を解決するために用いられます。 DFDは、システム内におけるデータの流れを図解で表現したものです。具体的には、データの発生源、データの流れ、処理内容、データの出力先などを、図形と矢印を用いて分かりやすく示します。これにより、顧客は開発者が自分の要望をどのようにシステムに落とし込んでいるのかを視覚的に理解することができます。また、開発者にとっても、DFDを作成することで、システム全体の構造やデータの流れを整理し、より精度の高い設計を行うことが可能になります。 DFDは、システム開発の上流工程である要件定義の段階で作成されることが多く、顧客と開発者のコミュニケーションツールとしても有効です。DFDを用いることで、双方がシステムに対する共通認識を持つことができ、認識のずれによる手戻りやトラブルを未然に防ぐことができます。