Cookie

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WEBサービス

Webサイトの利便性を支えるクッキーとは?

インターネットを介して様々な情報に触れられる現代、ウェブサイトを閲覧する際に、知らないうちに小さな記録係が活躍しています。それが「クッキー」と呼ばれる仕組みです。クッキーは、ウェブサイト側が閲覧者の端末に一時的にデータを書き込み、情報を蓄えておく技術のことを指します。 例えば、オンラインショッピングで商品をカートに入れたままサイトを離れても、再度アクセスした際にカートの中身が保持されている、といった経験はありませんか? これはクッキーが情報を一時的に保存しているおかげで、ウェブサイトをより便利に利用できるようになっています。 クッキーは、ウェブサイト閲覧時に表示言語や地域設定などを記憶しておくことで、ユーザーが再度同じ設定をする手間を省いたり、ユーザーの興味や関心に合わせた広告を表示したりするためにも活用されています。 しかし、クッキーは便利な反面、プライバシーの観点から懸念されることもあります。ユーザーが意識せずに個人情報を含むデータが蓄積され、第三者に利用される可能性もゼロではありません。そのため、近年ではクッキーの利用に関する規制や、ユーザー自身がクッキーの利用を制御できる設定などが提供され始めています。 ウェブサイトを快適に利用するためにも、クッキーの仕組みやリスクについて正しく理解しておくことが大切です。
WEBサービス

ウェブサイトへの再訪問を促すリマーケティングとは?

- リマーケティングとはインターネット上で商品を販売したり、サービスを提供したりする企業にとって、自社のウェブサイトへ多くのユーザーを誘導することは非常に重要です。しかし、せっかくウェブサイトを訪れてくれたユーザーも、すぐに商品を購入してくれたり、会員登録などの行動を起こしてくれるとは限りません。むしろ、一度訪れただけで去ってしまうユーザーの方が大多数と言えるでしょう。このような状況下で、一度は自社のウェブサイトに興味を示してくれたユーザーを逃さず、再びアプローチをかける有効な手段として注目されているのが「リマーケティング」です。リマーケティングとは、過去にあなたのウェブサイトを訪問したことのあるユーザーに対して、再び広告などを表示することでアプローチを試みるマーケティング手法のことを指します。例えば、あなたが洋服の通販サイトを運営しているとします。あるユーザーがあなたのサイトで特定のワンピースを閲覧した後、購入せずにサイトから離脱してしまったとします。この時、リマーケティングを活用すると、そのユーザーが後日他のウェブサイトを閲覧している際に、先ほど閲覧していたワンピースの広告を表示することができます。このように、ユーザーの過去の閲覧履歴に基づいて最適なタイミングで広告を表示することで、ユーザーの購買意欲を再燃させたり、商品への関心を維持させる効果が期待できます。リマーケティングは、一度は自社のサービスや商品に関心を示してくれたユーザーに対して、効率的に再アプローチをかけることができるため、ウェブサイトの成果向上に大きく貢献する可能性を秘めています。
セキュリティ

GDPRとは?わかりやすく解説

- GDPRの概要GDPRは「General Data Protection Regulation」の略称で、日本語では「一般データ保護規則」と訳されます。これは、2018年5月に施行された、ヨーロッパ連合(EU)における個人データやプライバシー保護に関する法律です。GDPRは、従来のデータ保護指令を全面的に見直し、インターネットの普及などを背景に、個人データの保護範囲を拡大した包括的な法律として制定されました。 GDPRは、EU域内の住民の個人情報を扱うすべての企業や組織に対して適用されます。これは、EU域内に拠点を置くかどうかに関わらず、EU域内の住民の個人情報を扱う企業はすべてGDPRの対象となることを意味します。 GDPRでは、個人データの取得・利用・保管・削除など、あらゆる段階において厳格なルールが定められています。例えば、企業は個人情報を取得する際に、その利用目的を明確に示し、本人の同意を得る必要があります。また、個人データの利用は、当初の目的の範囲内に限定され、目的外の利用は原則として禁止されています。さらに、GDPRは、個人情報の漏えいなどの事態が発生した場合の報告義務や、多額の罰金を含む強力な執行力も備えています。 GDPRは、個人情報の保護において世界で最も厳しい法律の一つとされており、日本を含む世界の多くの国々に影響を与えています。日本でも、2020年6月に個人情報保護法が改正され、GDPRの考え方が一部導入されました。
セキュリティ

SafariのITPによるWebトラッキング防止とは?

- サイトトラッキング防止機能、ITPとは インターネットの世界では、あなたがどんなウェブサイトを訪問し、どんな商品に興味を持っているのか、といった情報が記録されていることがあります。これはサイトトラッキングと呼ばれ、多くの場合、ウェブサイトの改善や、あなたに最適な広告を表示するために利用されます。しかし、自分が知らないうちに情報が収集されていることに、不安を感じる人もいるでしょう。 そこで登場したのが、ITP(Intelligent Tracking Prevention)です。これは、Apple社が開発したウェブブラウザ「Safari」に搭載されている機能で、あなたのプライバシーを守るための強力なツールです。 ITPは、ウェブサイトがあなたを追跡するために使用する様々な技術を検知し、その動きをブロックします。例えば、ウェブサイトは「クッキー」と呼ばれる小さなデータファイルをあなたの端末に保存することで、あなたの行動を追跡することがあります。ITPは、このようなクッキーの使用を制限することで、あなたがウェブサイトを安心して閲覧できるようにしてくれます。 ITPは、常に進化を続けており、ウェブサイトによる追跡の手口が巧妙化するのに合わせて、その対策も強化されています。そのため、Safariユーザーは、特別な設定をしなくても、常に最新のプライバシー保護機能を利用することができます。 しかし、ITPは万能ではありません。ウェブサイトによっては、ITPの制限を回避する方法を採用している場合もあるため、注意が必要です。自分のプライバシーを守るためには、ITPのような機能を理解し、積極的に活用していくことが重要です。