C2

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開発

ソフトウェアテストの深淵:C2カバレッジとは

プログラムを作る過程において、その品質を確保するために様々な検証作業が行われます。中でも、プログラムの中身を詳細に分析するホワイトボックステストでは、プログラムのあらゆる経路を網羅的に検証することが重要となります。この網羅性を評価するための指標として、C2カバレッジというものが存在します。これは条件網羅とも呼ばれ、プログラム内部の条件分岐に着目し、その真偽の組み合わせを全て網羅してテストが行われているかどうかを判断するために用いられます。 例えば、「もしAが10より大きければBを実行する」という条件分岐が存在する場合、C2カバレッジでは、Aが10より大きい場合と小さい場合の両方について、Bが実行されるかどうかを検証する必要があります。このように、条件分岐の真偽の組み合わせを網羅することで、プログラムのあらゆる振る舞いを確認し、予期せぬ動作や不具合を早期に発見することが可能となります。 C2カバレッジは、網羅的なテストを実施する上で有用な指標となりますが、100%を達成することが必ずしも正しいわけではありません。場合によっては、テスト工数が膨大になったり、重要度の低い分岐に時間を費やすことになりかねません。そのため、他のカバレッジ指標も併用しながら、プロジェクトの状況に合わせて適切な水準を設定することが重要となります。