ABI

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開発

ソフトウェア互換性の鍵!ABIとは?

私たちが普段何気なく利用しているアプリケーションソフト。これらのソフトが快適に動作するためには、実はコンピュータの頭脳であるOS(オペレーティングシステム)との連携が欠かせません。スマートフォンやパソコンの画面に表示される文字や画像、キーボードやマウスからの入力、これらすべてがOSとアプリケーションソフトとの連携によって成り立っています。 この連携をスムーズに行うために重要な役割を担うのが、ABI(アプリケーションバイナリインタフェース)と呼ばれる規約です。ABIは、アプリケーションソフトとOSの間で、データの受け渡しや処理の手順などを細かく定めることで、異なる環境でも同じようにソフトが動作することを可能にします。 例えるなら、ABIは異なる言語を話す人同士をつなぐ通訳者の役割を果たしていると言えます。アプリケーションソフトが日本語を話す人とすれば、OSは英語を話す人です。ABIはこの両者の言葉を理解し、スムーズなコミュニケーションを仲介することで、お互いが円滑に作業を進められるようにサポートします。 ABIはソフトウェアの世界において、いわば共通語のような存在です。この共通語があるおかげで、開発者は特定のOSに合わせてソフトを作り替える手間が省け、より多くのユーザーにソフトを届けることができるようになります。また、ユーザーにとっても、OSを気にすることなく様々なアプリケーションソフトを利用できるというメリットがあります。