高速化

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ハードウェア

処理速度を左右する立役者:キャッシュメモリ

コンピュータは、情報を処理するために様々な部品が協調して動作しています。これらの部品の中で、情報を一時的に記憶しておく「記憶装置」は、処理速度に大きな影響を与える重要な要素です。記憶装置には、メインメモリや補助記憶装置など、いくつかの種類があります。今回は、その中でも処理装置内部に搭載されている「キャッシュメモリ」について詳しく説明します。 キャッシュメモリは、処理装置が頻繁に使用するデータを一時的に保管しておく場所として機能します。処理装置は、必要なデータをまずキャッシュメモリから探します。もしキャッシュメモリに必要なデータがあれば、処理装置は高速にデータにアクセスできます。これは、キャッシュメモリが処理装置に非常に近い場所にあるため、データのやり取りにかかる時間が短縮されるためです。キャッシュメモリにデータが存在する場合を「ヒット」、存在しない場合を「ミス」と呼びます。キャッシュメモリにデータがない場合は、メインメモリからデータを読み込む必要があります。メインメモリからデータを読み込む場合は、キャッシュメモリから読み込む場合に比べて時間がかかります。 キャッシュメモリは、処理装置の処理速度を向上させるために非常に重要な役割を果たしています。キャッシュメモリによって、処理装置は必要なデータにすばやくアクセスできるようになり、処理速度の向上につながります。そのため、キャッシュメモリの容量が多いほど、処理速度が向上する傾向にあります。ただし、キャッシュメモリの容量を増やすと、コストも高くなるため、用途に合わせて適切な容量のキャッシュメモリを搭載することが重要です。
プロトコル

高速ネットワークの鍵!ATM技術を解説

- ATMとは ATM(非同期転送モード)は、従来の通信方式と比べて、格段に速いスピードで情報をやり取りできる技術です。 従来の技術では、情報を送る場合でも送らない場合でも、常に通信回線を接続した状態にしておく必要がありました。これは、情報を送る前に回線を同期させておく必要があり、たとえ一瞬でもデータを送信しない時間があると、回線が無駄になっていました。 一方ATMでは、必要な時にだけ情報を送受信するという方法をとっています。これは、決まった時間に一斉にデータを送るのではなく、必要な時に必要なデータだけを送るというイメージです。 このように、ATMは回線を常に接続しておく必要がないため、回線を有効活用できます。その結果、従来の技術よりも効率的に情報を送ることができ、高速なデータ通信を実現しているのです。