電波法

記事数:(2)

ハードウェア

技適マーク:無線機器の安心の証

私たちの生活には、スマートフォンや無線でインターネットに接続する機器など、電波を利用した機器があふれています。これらの機器は大変便利ですが、目に見えない電波が誤作動を起こし、他の機器やサービスに影響を及ぼす可能性も秘めています。例えば、テレビの映像が乱れたり、無線で使うマウスが正常に動作しなくなったりする可能性もあります。 このような電波による問題を防ぎ、安全に機器を使用するために設けられたのが「技適マーク」制度です。 「技適マーク」は、電波法という法律に基づいて、電波を発する機器が他の機器やサービスに影響を与えないように、一定の技術基準に適合していることを証明するものです。このマークは、総務省が定めた技術基準に適合している機器だけに表示が認められます。 つまり、私たちが「技適マーク」のついた機器を使うということは、電波に関する安全性が保障されていることを意味し、安心して使うことができるという証明になります。 「技適マーク」は、電波を扱う機器を選ぶ上で、重要な判断基準となります。新しい機器を購入する際には、必ず「技適マーク」が付いているかを確認するようにしましょう。
IT

免許不要で使える無線通信:ISMバンドとその利用例

- ISMバンドとは 無線で情報をやり取りする技術は、現代社会において欠かせないものとなっています。しかし、無線通信は目に見えない電波という資源を使っているため、決められたルールなしに誰でも自由に使うと、電波同士が干渉してしまい、通信がうまくいかなくなってしまいます。 そこで、電波をスムーズに利用するために、国際電気通信連合(ITU)という国際機関が、電波の利用目的ごとに周波数帯を国際的に決めています。そして、各国はこの決められたルールに基づいて、国内の電波利用を管理しています。日本では、総務省が電波法に基づいてこの役割を担っています。 ISMバンド(産業科学医療用バンド)は、この決められた周波数帯のうちの一つで、その名の通り、医療機器、産業機器、科学機器といった特定の分野で使用するために割り当てられています。 電子レンジやBluetoothなどが、このISMバンドを利用した身近な例です。 ISMバンドは、免許を取得しなくても誰でも利用できるという特徴があります。そのため、近年では、IoT機器など、様々な機器で無線通信機能が利用されるようになり、ISMバンドの利用はますます増えています。