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プロトコル

進化したインターネット基盤:IPv6とは

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。パソコンやスマートフォンなど、あらゆる機器がこの巨大なネットワークに接続することで、世界中の人々と情報やサービスを共有することを可能にしています。 このインターネットへの接続において、それぞれの機器には「住所」のような役割を果たす、固有の番号が割り振られています。これがIPアドレスと呼ばれるものです。ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりするなど、インターネット上のあらゆるやり取りは、このIPアドレスを介して行われています。 しかし、現在普及しているIPアドレスのバージョン4(IPv4)には、重大な問題が潜んでいます。それは、IPアドレスの数に限りがあるということです。インターネットの黎明期には、IPv4で十分な数のアドレスを確保できると考えられていましたが、近年、世界中でインターネット利用者が爆発的に増加したことで、状況は一変しました。IPアドレスの枯渇という危機が叫ばれるようになったのです。 もし、このままIPv4アドレスを使い続けていくと、いずれは新しくインターネットに接続する機器にアドレスを割り当てることができなくなります。そうなれば、新規参入が阻害され、インターネットの成長に歯止めがかかってしまう可能性も否定できません。これは、私たちの生活や経済活動にも大きな影響を及ぼす、看過できない問題と言えるでしょう。