負荷テスト

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ITシステム

スパイクテスト:システムの限界に挑む

- スパイクテストとはスパイクテストとは、システムが瞬間的なアクセス集中といった高負荷に耐えられるかを検証する、性能試験の一種です。ウェブサイトやアプリケーションに対して、通常のアクセス数をはるかに超える大量のアクセスを短時間に集中させて発生させ、その処理能力や安定性を評価します。例えば、普段は1分間に100件程度のアクセスしかないウェブサイトがあるとします。このウェブサイトに対して、スパイクテストでは、1分間で1万件といった、通常の100倍ものアクセスを集中させてみます。これは、あるニュースサイトで注目される記事が掲載された場合や、キャンペーン開始直後でアクセスが殺到する状況を想定しています。スパイクテストの目的は、このような想定外のアクセス集中時にも、ウェブサイトやアプリケーションが停止することなく、安定して稼働できるかどうかを確かめることにあります。アクセスが集中しても、表示速度が極端に遅くなったり、エラーが発生してしまったりしては、利用者に不便をかけてしまいますし、機会損失にも繋がります。スパイクテストを実施することで、システムの弱点を見つけ、改善することで、より安定したサービスを提供できるようになります。スパイクテストは、負荷テストの一種として扱われることもありますが、負荷テストが長時間にわたる高負荷状態でのシステムの挙動を確認するのに対し、スパイクテストは瞬間的な高負荷への耐性を確認することに重点が置かれている点が異なります。