識別子

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IT

世界でたった一つのID:UUIDとは?

- UUIDの概要UUIDは、Universally Unique Identifierの略称で、日本語では「汎用一意識別子」と呼ばれます。 これは、その名の通り、世界中で重複することのない、唯一無二の識別番号を作り出すための規格です。膨大な量の情報を扱う現代社会では、様々な場面で物事を特定し区別することが求められます。例えば、インターネット上の膨大なデータの中から特定の情報を検索したり、多くの利用者が同時にアクセスするシステム内で情報を正確に管理したりする際に、一つ一つに重複のない識別番号を割り振ることが不可欠になります。このような場面で、UUIDは非常に重要な役割を担います。UUIDは、時間やネットワークカードのMACアドレスなどを元に、複雑な計算によって生成されます。 そのため、理論上は重複が発生する可能性は極めて低く、実用上は重複しないとみなすことができます。データベースシステムやネットワーク通信など、様々な分野で広く利用されています。例えば、大規模なデータベースシステムでは、各レコードにUUIDを割り当てることで、一意性を確保することができます。また、ネットワーク上でやり取りされるメッセージにUUIDを付与することで、それぞれのメッセージを区別し、処理の順番や重複を管理することができます。このように、UUIDは、現代のICTシステムにおいて欠かせない要素の一つとなっています。
AWS

AWSを使いこなす鍵!ARNとは?

アマゾンウェブサービス(AWS)を使う上で、「このデータはどこのもの?」「この処理はどのサービスのどの場所に対して行うの?」といったことを明確にする必要があります。膨大な数のサービスと、その中で動的に生成・管理される無数のリソースを識別するために、AWSはARN(Amazon Resource Name)という仕組みを使っています。 例えるなら、巨大な図書館を想像してみてください。この図書館には、本だけでなく、地図、写真、映画など、様々な種類の資料が保管されています。資料を探すには、その資料を示す固有の番号が必要です。これがARNの役割です。 AWSの世界では、EC2インスタンス、S3バケット、Lambda関数など、あらゆるものが資料にあたります。それぞれの資料には、一意のARNが割り当てられています。例えば、東京リージョンに存在する「my-photo-bucket」という名前のバケットを操作したい場合、"arnawss3my-photo-bucket"といったARNを指定します。 ARNを使うことで、開発者や管理者は、どのサービスの、どのリージョンの、どのリソースに対して操作を行うのかを一意に特定できます。これは、誤った操作を防ぎ、セキュリティを維持するためにも非常に重要です。