
仕事で使う「よしなに」は危険信号!?
- 「よしなに」とは?「よしなに」は、日常生活でよく耳にする、日本語独特の表現です。一言で説明すると、「ちょうどいい具合になるように」「適切に」といった意味合いを持ちます。状況や相手に合わせて、臨機応変に対応することを期待する際に使われる、大変便利な言葉と言えるでしょう。例えば、仕事で上司から「この資料、後はよしなに頼むよ」と指示された場合、自分自身で状況を判断し、資料の内容を補完したり、体裁を整えたりすることが求められます。単に「よろしく」と言うよりも、ある程度の裁量を与えられているニュアンスを含んでいます。また、友人との会話で「今日の飲み会のお店、よしなに予約しといて」と言われた場合も、相手の好みや予算などを考慮して、お店を選ぶ必要があります。このように「よしなに」は、相手との信頼関係の上に成り立つ言葉であり、状況を理解し、期待に応えることが求められます。しかし、その曖昧な意味合いから、誤解を生む可能性も秘めています。特に、ビジネスシーンなど、明確な指示が必要な場面では、「よしなに」ではなく、具体的な指示内容を伝えるように心がけることが大切です。