
システムを構成する要素~サブシステムとは?~
- サブシステムとは
複雑なシステムを開発・運用するには、システム全体を機能ごとに分割して、小さな単位で管理することがよくあります。この小さな単位の一つ一つを「サブシステム」と呼びます。 サブシステムは、全体を構成する一部分でありながら、それぞれが特定の役割を担い、独立して動作することができます。
例として、会社の業務全体を管理する大規模なシステムを考えてみましょう。このシステムは、「会計システム」「人事システム」「生産管理システム」といった複数のサブシステムで構成されているとします。
「会計システム」は、日々の取引や財務状況を記録・処理する役割を担います。
「人事システム」は、従業員の入退社や給与、勤怠といった情報を管理します。
「生産管理システム」は、製品の製造計画から出荷まで、生産活動全般を管理します。
このように、それぞれのサブシステムは独立して動作していますが、互いに連携し、情報を共有することで、会社全体の業務が円滑に進むように連携して動いています。 例えば、従業員の給与計算を行う際には、「人事システム」から従業員情報が、「会計システム」に連携され、給与計算が行われます。
サブシステムを導入することで、大規模で複雑なシステムを、小さな単位で管理・開発することが可能になります。そのため、システム開発の効率化、柔軟性の向上、問題発生時の影響範囲の縮小といったメリットがあります。