教育ICT

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ハードウェア

授業が変わる!電子黒板の可能性

- 電子黒板とは従来の黒板の進化形ともいえる電子黒板は、文字を書き込むだけでなく、その内容をデジタル化して保存したり、共有したりできる便利な機器です。大きく分けて二つの種類があります。一つは、ホワイトボードとスキャナ、プロジェクターを組み合わせたタイプです。これは、ホワイトボードに書いた内容をスキャナで読み取り、プロジェクターで拡大投影するという仕組みです。比較的安価に入手できるというメリットがある一方、書き心地が従来のホワイトボードと変わらないため、デジタルならではの利便性は低いと言えます。もう一つは、大型液晶ディスプレイとソフトウェアを組み合わせたタッチパネル式のタイプです。こちらは、大型のタブレット端末のような形状で、直接画面に電子ペンで書き込むことができます。書いた内容はデータとして保存できるだけでなく、インターネットに接続して情報を検索したり、他のアプリケーションと連携させたりすることも可能です。近年では、こちらのタッチパネル式が主流になりつつあります。電子黒板は、教育現場や企業の会議室など、様々な場面で活用されています。資料を共有したり、共同作業をしたりすることが容易になるため、コミュニケーションの活性化や業務効率化に貢献することが期待されています。
ITシステム

デジタル教科書: 教育の未来を担う革新

- デジタル教科書とは従来、私達が学習に用いてきた教科書は、紙に文字や図表などを印刷した、いわゆる紙媒体のものでした。一方、デジタル教科書は、パソコンやタブレット端末といったデジタル機器を用いて学習する、新しい形の教科書です。従来の紙媒体の教科書の内容をデジタルデータ化しただけでなく、音声や動画、アニメーションなどを活用することで、より分かりやすく、深い学びを促すことが期待されています。 例えば、歴史の教科書であれば、歴史上の人物の音声や当時の様子を再現した動画を視聴することができますし、理科の教科書であれば、実験の様子を動画で見たり、シミュレーションで確認したりすることができます。このように、デジタル教科書は、従来の紙媒体の教科書では表現が難しかった内容を、視覚的・聴覚的に分かりやすく伝えることができます。また、デジタル教科書は、文字の大きさや表示色の変更、音声読み上げ機能など、学習者のニーズに合わせて表示を調整できるというメリットもあります。さらに、インターネットに接続することで、最新の情報を取得したり、他の学習者と意見交換したりすることも可能になります。このように、デジタル教科書は、学習者に最適な学習環境を提供することで、学習意欲の向上や学力の向上に貢献することが期待されています。
クラウド

Classi: 未来の学びを創造する教育プラットフォーム

- 教育機関向けクラウドサービスとは近年、教育の現場においてもICT化が進み、従来の授業形態に変化が生まれています。その中で注目されているのが、インターネットを通じて様々なサービスを提供するクラウドサービスです。では、教育機関向けクラウドサービスとは一体どのようなものでしょうか。教育機関向けクラウドサービスとは、学校や塾などの教育機関向けに提供されるクラウドサービスです。具体的には、ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社であるClassiが提供する「Classi」などが挙げられます。Classiは、インターネットに接続できる環境さえあれば、場所を選ばずにいつでも利用できる点が大きな特徴です。従来の紙媒体の教材や個別学習システムとは異なり、Classiでは教材の提供や学習状況の管理、先生と生徒間のコミュニケーションなどをクラウド上で行うことができます。そのため、従来の学習方法と比べて、先生にとっても生徒にとっても利便性が高い点が魅力です。具体的には、先生はClassiを通じて、生徒一人ひとりの学習進捗状況を把握したり、オンラインで課題を提出したりすることができます。また、生徒はClassiを通じて、自分のペースで学習を進めたり、先生や友達に質問したりすることができます。このように、教育機関向けクラウドサービスは、従来の教育現場の課題を解決する有効な手段として期待されています。
ITシステム

LMSとは?eラーニングを支える学習管理システム

- 学習管理システム(LMS)の概要学習管理システム(LMS)とは、文字通り「学習」を「管理する」ための「システム」です。具体的には、インターネットを通じて教材の配信や学習進捗の確認、成績評価などを行うことができるソフトウェアです。従来の教室で行われていた授業や試験といった学習活動の一部、あるいは全てをオンライン化し、時間や場所にとらわれずに学習できる環境を提供します。 LMSの大きな特徴は、学習者一人ひとりの進捗状況や理解度に合わせて、学習内容を個別最適化できる点です。学習者は自分のペースで学習を進めることができ、理解が不十分な箇所は繰り返し学習したり、応用問題に取り組んだりすることができます。また、講師はLMSを通じて、学習者の進捗状況や理解度を把握し、個別に指導やフィードバックを行うことができます。 LMSは、企業の従業員教育や研修、学校教育、資格取得など、幅広い分野で活用されています。近年では、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスに対応したLMSも普及しており、いつでもどこでも学習できる環境が整いつつあります。