情報リテラシー

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セキュリティ

知らずに届く脅威:迷惑メール

- 迷惑メールとは迷惑メールは、受け手の意思に反して一方的に送りつけられるメールを指します。許可なくメールアドレスを入手し、広告や宣伝、詐欺などを目的として大量に送信されます。その手口は巧妙化しており、受信者をだまして金銭を詐取しようとする悪質なケースも後を絶ちません。迷惑メールの内容は実にさまざまです。単に「送信確認」といった無害なものから、実在する企業を装って偽の情報を送りつける「フィッシング詐欺」、身に覚えのない料金を請求する「架空請求」など、その種類は多岐にわたります。特にフィッシング詐欺や架空請求は、金銭的な被害だけでなく、個人情報の流出といった深刻な事態に発展する可能性もあるため、注意が必要です。迷惑メールの多くは、送信元を偽装したり、正規のメールを装ったりするなど、巧妙な手口で受信者をだまそうとします。そのため、一見すると正規のメールと区別がつかないケースも少なくありません。しかし、よく見ると日本語が不自然だったり、送信元アドレスが不審だったりするなど、いくつかの見分け方があります。身に覚えのないメールを受け取った場合は、安易にURLをクリックしたり、添付ファイルを開いたりせず、まずは送信元や内容をよく確認することが大切です。
WEBサービス

Webサイトの利便性を支えるクッキーとは?

インターネットを介して様々な情報に触れられる現代、ウェブサイトを閲覧する際に、知らないうちに小さな記録係が活躍しています。それが「クッキー」と呼ばれる仕組みです。クッキーは、ウェブサイト側が閲覧者の端末に一時的にデータを書き込み、情報を蓄えておく技術のことを指します。 例えば、オンラインショッピングで商品をカートに入れたままサイトを離れても、再度アクセスした際にカートの中身が保持されている、といった経験はありませんか? これはクッキーが情報を一時的に保存しているおかげで、ウェブサイトをより便利に利用できるようになっています。 クッキーは、ウェブサイト閲覧時に表示言語や地域設定などを記憶しておくことで、ユーザーが再度同じ設定をする手間を省いたり、ユーザーの興味や関心に合わせた広告を表示したりするためにも活用されています。 しかし、クッキーは便利な反面、プライバシーの観点から懸念されることもあります。ユーザーが意識せずに個人情報を含むデータが蓄積され、第三者に利用される可能性もゼロではありません。そのため、近年ではクッキーの利用に関する規制や、ユーザー自身がクッキーの利用を制御できる設定などが提供され始めています。 ウェブサイトを快適に利用するためにも、クッキーの仕組みやリスクについて正しく理解しておくことが大切です。
セキュリティ

標的型攻撃メール訓練でセキュリティ意識向上

現代社会において、企業や組織にとって、サイバー攻撃から大切な情報資産を守る対策は、もはや避けて通れない重要な課題となっています。従来型の攻撃に加え、近年は、特定の個人や組織を狙い撃ちにする、より巧妙な標的型攻撃メールが急増しています。 こうした悪質なメールは、一見すると実在する企業や組織からのメールと見分けがつかないほど巧妙に偽装されており、受信者を欺いて、重要な情報や金銭を盗み取ろうとします。 例えば、実在する銀行やクレジットカード会社からの正規のメールを装い、パスワードやクレジットカード番号などの個人情報を入力させる偽のウェブサイトに誘導するケースや、取引先担当者を装って、偽の請求書を送りつけ、金銭をだまし取るケースなどが報告されています。 このような巧妙化するサイバー攻撃の脅威から組織を守るためには、最新のセキュリティ対策技術を導入するだけでなく、従業員一人ひとりがセキュリティに関する意識を高め、不審なメールを見抜く能力を養うとともに、万が一、不審なメールを受信した場合に、適切な対処を取れるよう、日頃から訓練しておくことが重要です。
セキュリティ

アカウント:インターネットの鍵

- アカウントとはインターネット上の様々なサービスを利用する際に、必ず必要となるのが「アカウント」です。アカウントとは、簡単に言うと、そのサービスを利用するための権利や資格を証明するものです。例えば、銀行の口座を開設する際に、通帳やキャッシュカードが発行されますが、それと似たような役割を果たします。インターネットの世界では、目に見える証明書は存在しませんが、アカウント情報がその代わりとなります。アカウントは、いわばインターネットの世界におけるあなたの身分証のようなものと言えるでしょう。アカウントを取得するためには、通常、サービス提供元のウェブサイトで、氏名、メールアドレス、パスワードなどの個人情報を入力する必要があります。これらの情報は、アカウントに紐づけて厳重に管理され、不正利用を防ぐためのセキュリティ対策も講じられています。アカウントを取得することで、ウェブサイトへのログイン、サービスの利用、情報の閲覧・投稿など、様々な機能を利用できるようになります。例えば、電子メールサービスであれば、メールの送受信やアドレス帳の管理などが可能になります。また、オンラインショッピングサイトであれば、商品の購入や配送状況の確認などが行えるようになります。このように、アカウントはインターネット上のサービスを利用する上で欠かせないものです。しかし、その一方で、アカウント情報が悪意のある第三者に盗まれてしまうと、なりすましによる不正アクセスや個人情報の漏洩などの被害に遭う可能性もあります。そのため、パスワードを定期的に変更する、不審なメールやウェブサイトにはアクセスしないなど、セキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。
IT

デジタルネイティブ:ネットと共に育つ世代

- デジタルネイティブとは生まれたときからインターネットやパソコンが存在する環境で育ってきた世代を、私たちは「デジタルネイティブ」と呼びます。2000年以降に生まれた彼らにとって、インターネットやデジタル機器は、まるで空気や水のように、当たり前に存在するものです。幼い頃からスマートフォンやタブレットに触れ、インターネットを通じて世界中の情報に触れたり、遠く離れた友人とコミュニケーションを取ったりすることは、彼らにとってごく日常的な行為です。まるで母国語を話すように、抵抗なく自然にデジタル技術を使いこなすことから、「ネイティブ」という言葉が使われています。従来の世代であれば、パソコンやインターネットの使い方を学習する必要がありましたが、デジタルネイティブは、そのような段階を踏むことなく、直感的にデジタル技術を理解し、使いこなします。そのため、彼らは従来の世代とは異なる価値観や行動様式を持つと言われています。例えば、彼らはインターネットを通じて膨大な情報に簡単にアクセスできるため、必要な情報を効率的に収集することに長けています。また、ソーシャルメディアを通じて、自分の考えや情報を発信することに抵抗がなく、積極的に自己表現を行います。デジタルネイティブは、これからの社会を担う世代です。彼らのデジタル技術に対する高いリテラシーや柔軟な発想は、社会に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
WEBサービス

空メール登録のススメ

- 空メールとは空メールとは、読んで字のごとく、本文に何も書かれていないメールのことを指します。普段私たちがメールを送信する際には、誰に宛てたものなのかを示す宛先、そして用件が書かれた本文を入力するのが一般的です。しかし、空メールの場合、これらの情報が一切記されていません。一見すると、何も書かれていないメールを送ることに何の意味があるのかと疑問に思うかもしれません。しかし、実際には、空メールは会員登録や懸賞応募など、様々な場面で有効活用されています。例えば、会員登録を希望するサービスや懸賞に応募する際に、指定されたアドレスに空メールを送信するだけで、手続きが完了する場合があります。これは、送信元のメールアドレスを取得することや、メール送信という行為自体をユーザー認証の一環として利用しているためです。このように、空メールは一見すると不思議な仕組みのように思えるかもしれません。しかし、その背後には、ユーザーの利便性を高めたり、特定の行動を促したりするための工夫が凝らされているのです。
ITシステム

Wi-Fiって何?仕組みと利便性を解説

- Wi-Fiの基礎知識 Wi-Fiとは、無線LANの規格の一つで、ケーブルを使わずにインターネットに接続できる技術です。家庭やオフィス、カフェなど、様々な場所でインターネットに接続する際に広く利用されています。 従来のインターネット接続は、LANケーブルを機器に接続する必要がありました。しかしWi-Fiの登場により、無線でインターネットに接続できるようになり、場所を選ばずにインターネットを楽しむことが可能になりました。例えば、リビングでくつろぎながら動画を視聴したり、外出先のカフェで仕事をしたりと、自由なスタイルでインターネットを利用できます。 Wi-Fiは、無線LANルーターと呼ばれる機器を中心に、電波を使ってデータをやり取りします。無線LANルーターは、光回線などのインターネット回線と接続し、Wi-Fi対応機器との間でデータの送受信を行います。 Wi-Fiは、利便性の高さから、今や私たちの生活に欠かせない技術となっています。今後も、高速化やセキュリティの強化など、更なる発展が期待されています。
SNS

炎上:インターネット上の激しい批判の嵐

- 炎上とはインターネットの世界では、誰もが情報を発信できる自由な場であるがゆえに、時に激しい批判や非難が特定の投稿や個人に集中することがあります。これは「炎上」と表現され、ブログやSNSなど、あらゆる場所で起こりうる現象です。まるで燃え盛る炎のように、批判の声は瞬く間に広がり、大きな騒動へと発展することも少なくありません。炎上が起こるきっかけはさまざまです。例えば、不適切な発言や誤った情報の拡散、モラルに反する行動などが挙げられます。特に、影響力のある著名人や企業アカウントの発言は、大きな注目を集めるため、炎上に発展する可能性も高くなります。ひとたび炎上が起こると、批判のコメントが殺到したり、拡散された情報を元にさらに多くの人が非難の声を上げるなど、収束するまでに長い時間を要することもあります。場合によっては、炎上した個人や企業の社会的評価を著しく低下させ、活動休止や業務停止に追い込まれるケースも少なくありません。インターネットは、誰もが自由に意見を交換し、新たな情報を発信できる素晴らしいツールです。しかし、その一方で、一度炎上が起こると、取り返しのつかない事態に発展する可能性も孕んでいることを忘れてはなりません。
SNS

SNS時代の新たなハラスメント

- ソーシャルハラスメントとは近年、会員制交流サイトが広く普及し、職場の人間関係にも変化が生まれています。同僚や上司と会員制交流サイト上で繋がることで、業務時間外でも気軽にコミュニケーションを取ることが可能になりました。しかし、その一方で、会員制交流サイト上のやり取りがきっかけで問題に発展するケースも増加しています。これが、ソーシャルハラスメントと呼ばれるものです。ソーシャルハラスメントとは、会員制交流サイトを通じて行われる嫌がらせ行為を指します。具体的には、職場の上司という立場を利用して、部下に会員制交流サイトの友達登録を強要したり、プライベートに関する質問を執拗に繰り返したりする行為が挙げられます。また、業務時間外にも関わらず、仕事の指示や催促を会員制交流サイト上で行うことも、ソーシャルハラスメントに該当する可能性があります。これらの行為は、相手に対し精神的な苦痛を与えるだけでなく、プライベートな時間を侵害する可能性も孕んでいます。従来のハラスメントと同様に、決して許される行為ではありません。私たちは、会員制交流サイトを利用する際は、相手への配慮を忘れず、適切な距離感を保つことが重要です。
セキュリティ

インターネットの安全を守る暗号化技術

今日では、インターネットを介して様々な情報が行き交っています。買い物をしたり、友人とメッセージを交換したり、重要な書類をやり取りしたりと、私たちの生活はインターネットなしでは考えられません。しかし、その利便性の裏側では、常に情報漏洩の危険性が潜んでいます。インターネット上で情報をやり取りする際、第三者に盗み見られることなく、安全に情報を届けることが何よりも重要です。 そうした情報漏洩のリスクを未然に防ぐための技術の一つとして、「暗号化」があります。暗号化とは、送信したい情報を、特別な方法で解読困難な状態に変換する技術のことです。暗号化された情報は、たとえ第三者に不正に取得されたとしても、簡単に内容を理解することはできません。 例えば、オンラインショッピングでクレジットカード情報を入力する場面を考えてみましょう。クレジットカード情報は、氏名やカード番号、有効期限など、大変重要な個人情報です。もしも、この情報が暗号化されずにインターネット上を流れてしまったら、悪意のある第三者に盗み見られ、悪用されてしまうかもしれません。しかし、暗号化されていれば、仮に情報が盗み見られたとしても、解読は困難であり、安全に情報を守ることができます。 このように、暗号化は、インターネット上で安全に情報をやり取りするために欠かせない技術となっています。私たちが安心してインターネットを利用できるのも、この暗号化技術のおかげと言えるでしょう。
セキュリティ

信頼の証!レピュテーションとは?

今日では、誰もがインターネットを使う時代となり、生活の中で欠かせないものとなっています。膨大な情報が行き交うインターネットの世界では、情報の真偽を見極めることがますます重要になっています。その情報源が信頼できるかどうかを見極める指標となるのが、「評判」です。インターネット上では、個人や企業、ウェブサイトなど、あらゆるものに「評判」が存在します。 この「評判」は、インターネット上での活動によって築かれるものであり、過去の行動や発言、他の利用者からの評価などが総合的に判断されます。 例えば、ある人物が嘘や不確かな情報を発信し続けていると、その人物に対する「評判」は悪化し、信頼を失うことになります。逆に、正確な情報を発信し続けたり、社会貢献活動などに取り組むことで、高い「評判」を得ることが可能になります。 インターネット社会において、「評判」は目に見える形では存在しません。しかし、目に見えないからこそ、「評判」は大きな力を持つと言えるでしょう。 高い「評判」は、新たな顧客や取引先、支持者などを呼び込む力となり、その後の活動に大きく影響を与えます。そのため、インターネットを利用する際には、自らの言動が「評判」に影響を与えることを常に意識することが大切です。
その他

学びの連携を促進するラーニングコモンズ

- ラーニングコモンズとは近年、多くの大学で導入が進んでいる「ラーニングコモンズ」。学生が自ら進んで学びを深めていくための新しい学習空間として注目されています。従来の図書館のように、静寂の中で一人で黙々と勉強する場とは異なり、ラーニングコモンズでは学生同士が活発に意見交換や情報共有を行うことで、共に学びを深めていくことを目的としています。ラーニングコモンズの特徴は、その自由度の高い空間設計にあります。広々としたスペースには、一人で集中しやすい個人用の席だけでなく、グループで議論しやすいテーブル席や、プレゼンテーションに活用できるスペースなど、多様な学習スタイルに対応できるようになっています。また、ホワイトボードやプロジェクターなどの設備も充実しており、学生は自由に利用することができます。さらに、ラーニングコモンズには、学習をサポートするスタッフが常駐しているケースも多いです。彼らは、学生の質問に答えたり、学習方法のアドバイスを行ったりすることで、学生の学びを支えています。このように、ラーニングコモンズは、単なる学習スペースではなく、学生同士、そして学生と教職員がつながり、共に成長していくための「学びのコミュニティ」と言えるでしょう。