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ITシステム

CRPでシステム導入を成功させよう

- はじめに昨今、多くの企業が、業務の効率を高め、他社よりも優位性を築くために、情報システム、特にERPパッケージを導入しています。ERPパッケージは、企業全体の資源を一元管理し、経営の可視化や業務の標準化、自動化を実現する強力なツールです。しかし、導入プロジェクトが成功するには、システムが業務のニーズに合致しているか、社員にとって使いやすいかなど、綿密な確認が欠かせません。いくら高機能なシステムを導入しても、それが実際の業務で使われなければ意味がないからです。そこで今回は、システム導入を成功に導くための有効な手法であるCRPについて解説します。CRPとは、Conference Room Pilotの略称で、日本語では「会議室試行」と訳されます。これは、実際にシステムを使用する社員が、会議室などに集まり、擬似的な業務環境でシステムを操作してみることで、システムの使い勝手や機能の適合性を確認するプロセスです。システム開発の最終段階でユーザーが実際にシステムに触れてみることで、要件定義の段階では気づかなかった問題点や改善点を早期に発見することができます。CRPは、システム導入プロジェクトにおける重要な工程の一つであり、プロジェクトの成功を大きく左右すると言っても過言ではありません。システム導入を検討されている企業担当者はもちろんのこと、システム導入に携わるコンサルタントや開発者にとっても、CRPの目的や進め方を理解しておくことは非常に重要です。