大学入試

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ITシステム

高校生の学びを記録するeポートフォリオとは

- eポートフォリオの概要eポートフォリオとは、高校生活の中で生徒が取り組んだ学習活動や成果、そして成長の過程を電子データとして記録・蓄積していくシステムです。従来の紙ベースのポートフォリオと異なり、インターネットを通じて情報を管理するため、時間や場所を選ばずにアクセスできるという利便性があります。eポートフォリオには、学校の成績や出席状況などの基礎的な情報だけでなく、クラブ活動やボランティア活動、資格取得、課外活動への参加記録など、多岐にわたる情報を記録することができます。さらに、文章だけでなく、写真や動画、音声データといったデジタルコンテンツも簡単に組み込むことが可能です。このため、生徒は自身の個性や能力をより多角的に表現することができます。また、記録した情報を振り返りながら自己分析を行い、将来の進路について深く考えることもできます。eポートフォリオは、大学入試の選考資料として活用されるケースも増えています。従来の筆記試験や面接だけでは測りきれない、生徒一人ひとりの個性や潜在能力を評価できる資料として、注目を集めているのです。
その他

大学入試改革と英語4技能

近年、世界規模での交流が活発になるにつれて、異なる文化や言語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るための英語力の重要性がますます高まっています。この世界的な潮流を受け、日本の大学入試においても大きな変革が起きています。従来の知識偏重型の筆記試験中心の評価から、より実践的なコミュニケーション能力を重視する方向へと大きく舵を切っているのです。 2020年から始まった大学入学共通テストは、まさにこの変革を象徴するものです。これまでの大学入試センター試験に代わり、英語4技能、すなわち「聞く」「話す」「読む」「書く」の能力を総合的に評価する試験へと生まれ変わったのです。これは、単に英語の知識を詰め込むだけでなく、実際のコミュニケーション場面を想定した運用能力を養うことを大学側が強く求めていることの表れと言えるでしょう。