
大学入試改革と英語4技能
近年、世界規模での交流が活発になるにつれて、異なる文化や言語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るための英語力の重要性がますます高まっています。この世界的な潮流を受け、日本の大学入試においても大きな変革が起きています。従来の知識偏重型の筆記試験中心の評価から、より実践的なコミュニケーション能力を重視する方向へと大きく舵を切っているのです。
2020年から始まった大学入学共通テストは、まさにこの変革を象徴するものです。これまでの大学入試センター試験に代わり、英語4技能、すなわち「聞く」「話す」「読む」「書く」の能力を総合的に評価する試験へと生まれ変わったのです。これは、単に英語の知識を詰め込むだけでなく、実際のコミュニケーション場面を想定した運用能力を養うことを大学側が強く求めていることの表れと言えるでしょう。