外部システム連携

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SAP

IDoc: SAPシステム連携の要

- IDocとはIDocは「中間文書」を意味する言葉の略称で、異なるコンピュータシステム間で、特にSAPシステムと外部システムの間で、円滑に情報をやり取りするための標準的なデータ形式です。企業の情報システムは、販売管理、在庫管理、会計など、様々な業務システムが複雑に連携して構成されています。これらのシステムは異なるソフトウェアベンダーによって開発されている場合もあり、それぞれ独自のデータ構造を持っていることが一般的です。このような異なるシステム間で正確にデータ交換を行うためには、システム間のデータ構造の違いを吸収し、共通のデータ形式に変換する仕組みが必要となります。IDocはこのような役割を担っており、送信側のシステムはIDocと呼ばれる共通フォーマットにデータを変換して送信し、受信側のシステムはIDocを受け取って自らのシステムで解釈可能な形式に変換します。このように、IDocはシステム間における「通訳」のような役割を果たすことで、異なるシステム間でのスムーズなデータ連携を実現します。これにより、企業はシステム統合にかかるコストを削減し、業務効率の向上やリアルタイムな情報共有による迅速な意思決定を可能にします。