国連

記事数:(2)

IT

インターネットガバナンス:円滑なネット社会を実現するために

- インターネットガバナンスとはインターネットガバナンスとは、私たちが日々安心してインターネットを利用できるように、インターネット全体を円滑に機能させるための様々な活動や、それを支える仕組みのことを指します。インターネットは、国境を越えて広がる巨大なネットワークです。その運営には、回線やサーバーといった技術的な側面だけでなく、政治、経済、社会、文化など、実に様々な要素が複雑に関係しています。例えば、インターネット上の犯罪を防ぐには、各国の法律や国際的な協力体制が必要です。また、誰もがインターネットを利用できるようにするには、通信料金や情報格差の問題に取り組む必要があります。さらに、インターネット上の言論の自由を守りつつ、誹謗中傷や差別的な情報を抑制する仕組みも求められます。このように、インターネットガバナンスは、一国や一つの組織だけで解決できる問題ではありません。国際機関、各国政府、企業、そして私たちのような一般市民など、様々な立場の人々(ステークホルダー)が、それぞれの役割と責任を自覚し、協力しながら議論を重ねていくことが重要です。インターネットの未来は、私たち一人ひとりの参加にかかっていると言えるでしょう。
その他

世界をつなぐ情報社会の構築に向けて:世界情報社会サミット

近年、情報通信技術(ICT)のめざましい進歩は、私たちの暮らしや社会全体を大きく変えています。 インターネットや携帯電話の普及により、世界中の人々とつながり、膨大な情報に瞬時にアクセスすることができるようになりました。 このような状況を踏まえ、世界規模で情報社会を築き、その恩恵をすべての人が等しく享受できるようにしようという機運が高まっています。 世界情報社会サミット(WSIS)は、このような背景のもと、2003年と2005年に開催された国際会議です。 情報や知識へのアクセスは、個人の能力開発や社会経済の発展に不可欠です。 WSISは、情報通信技術の潜在力を最大限に活用し、教育、医療、経済など、あらゆる分野で情報格差を解消し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することを目指しています。 具体的には、インターネットへのアクセス拡大、デジタルリテラシーの向上、多言語化の推進、サイバーセキュリティの確保などがWSISの行動計画に盛り込まれています。 世界規模の情報社会構築は、途上国への支援、国際的な協力体制の構築など、多くの課題も抱えています。 しかし、情報通信技術のもたらす可能性を信じ、官民連携や国際機関との協力を通じて、すべての人々が情報社会の恩恵を享受できる世界の実現に向けて努力していくことが重要です。