周波数

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世界の通信を支えるITUとは?

- ITUの概要ITUとは、International Telecommunication Unionの略称で、日本語では国際電気通信連合と呼ばれています。1865年に設立された歴史ある機関であり、本部はスイスのジュネーブにあります。 電気通信は、電話、インターネット、放送など、現代社会において欠かせないものです。ITUは、世界中の人々がこれらの技術を安心して利用し、円滑にコミュニケーションを取れる環境を整備することを目指し、国際的な協力と調整を図っています。具体的には、電波や衛星軌道の国際的な割り当て調整、電気通信に関する技術標準の策定、発展途上国における情報通信技術の普及促進など、多岐にわたる活動を行っています。加盟国は189の国と地域に及び、国連の専門機関の中でも最大規模を誇ります。ITUは、総務省が所管する国際機関であり、日本も積極的に活動に参加しています。 電気通信技術は日々進化しており、それに伴いITUの役割も重要性を増しています。 世界中の人々をつなぐ架け橋として、ITUは今後も国際社会において重要な役割を担っていくことが期待されています。
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免許不要で使える無線通信:ISMバンドとその利用例

- ISMバンドとは 無線で情報をやり取りする技術は、現代社会において欠かせないものとなっています。しかし、無線通信は目に見えない電波という資源を使っているため、決められたルールなしに誰でも自由に使うと、電波同士が干渉してしまい、通信がうまくいかなくなってしまいます。 そこで、電波をスムーズに利用するために、国際電気通信連合(ITU)という国際機関が、電波の利用目的ごとに周波数帯を国際的に決めています。そして、各国はこの決められたルールに基づいて、国内の電波利用を管理しています。日本では、総務省が電波法に基づいてこの役割を担っています。 ISMバンド(産業科学医療用バンド)は、この決められた周波数帯のうちの一つで、その名の通り、医療機器、産業機器、科学機器といった特定の分野で使用するために割り当てられています。 電子レンジやBluetoothなどが、このISMバンドを利用した身近な例です。 ISMバンドは、免許を取得しなくても誰でも利用できるという特徴があります。そのため、近年では、IoT機器など、様々な機器で無線通信機能が利用されるようになり、ISMバンドの利用はますます増えています。