医療IT

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ITシステム

医療の進化を支える電子カルテ

- 電子カルテとは 従来、病院で患者さんの情報を記録するカルテは紙媒体が主流でした。しかし、近年では多くの医療機関で、この紙のカルテをコンピュータ上で管理できる「電子カルテ」が導入されています。診察室で医師がパソコンに症状や処方を入力している様子を見たことがある方もいるのではないでしょうか。 電子カルテは、従来の紙カルテと同じように、患者さんの氏名や生年月日などの基本情報、過去の病気や治療歴、アレルギー情報、そして現在の症状や診察内容、検査結果、処方された薬の情報などが記録されます。 電子カルテを導入することで、紙カルテでは難しかった情報共有がスムーズになります。例えば、複数の診療科を受診する場合でも、それぞれの医師が患者さんの情報を確認できるため、より適切な診療や治療法の選択が可能になります。また、検査結果や過去のデータもすぐに確認できるため、診察時間の短縮にも繋がります。 さらに、電子カルテは災害時にも有効です。紙カルテと異なり、電子データであれば火災や水害などが発生した場合でも消失のリスクが低く、患者さんの大切な情報を守ることができます。 このように、電子カルテは患者さんにとっても医療機関にとっても多くのメリットがあるシステムと言えます。
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医療の未来を拓くMedTech

- 医療と技術の融合領域、MedTechとはMedTech(メドテック)とは、Medical Technology(医療技術)を省略した言葉で、医療と情報技術(IT)が融合した分野を指します。 医療現場では、近年、患者の診療情報や検査データをコンピュータで管理するデジタル化、人工知能による画像診断の支援、遠隔地から診察を行う遠隔医療など、情報技術の活用が急速に広がっています。MedTechは、このような技術革新を支え、医療の質の向上や効率化に貢献する重要な役割を担っています。従来の医療は、医師の経験や勘に頼る部分が少なくありませんでした。しかし、MedTechの進歩により、膨大なデータに基づいた正確な診断や治療が可能になりつつあります。例えば、人工知能は、大量の画像データから病気の兆候を早期に発見したり、患者の状態に合わせた最適な治療計画を立案したりするなど、医師の診断や治療を強力にサポートします。また、遠隔医療は、地理的な制限を超えて専門的な医療サービスを受けられるようにし、医療の地域格差の解消に貢献します。MedTechは、医療の未来を大きく変える可能性を秘めています。 今後、人工知能やIoT、ビッグデータ解析などの技術がさらに進化することで、病気の予防や早期発見、個別化医療、手術支援など、様々な分野でMedTechの活用が期待されています。MedTechの進展は、患者一人ひとりに最適な医療を提供し、人々の健康で豊かな生活の実現に貢献していくでしょう。