分散コンピューティング

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ITシステム

クライアントサーバーシステムとは?

- 分散型コンピューターシステムの一種 複数のコンピューターがネットワークでつながり、役割を分担して連携し合うシステムを、分散型コンピューターシステムといいます。 このシステムには、様々な種類がありますが、その一つに「クライアントサーバーシステム」があります。 クライアントサーバーシステムは、主に「サーバー」と呼ばれるコンピューターと、「クライアント」と呼ばれるコンピューターの二つの役割から成り立ちます。 サーバーは、システムの中心的な役割を担い、クライアントからの要求に応じて、情報やサービスを提供します。 例えば、ウェブサイトを閲覧する際に情報を表示するウェブサーバーや、電子メールを送受信するメールサーバーなどが挙げられます。 一方、クライアントは、利用者側の端末で、サーバーに対して情報やサービスの要求を行います。 私たちが普段使用しているパソコンやスマートフォンなどが、これに当たります。 このように、クライアントサーバーシステムでは、サーバーとクライアントがそれぞれ役割を分担することで、効率的かつ柔軟なシステムを構築できます。
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分散処理:コンピューターの連携による処理能力の向上

- 分散処理とは複数のコンピューターをネットワークなどで繋ぎ、一つの大きなシステムとして連携させて処理を行う技術のことです。それぞれのコンピューターは独立して動作し、役割分担を行いながら全体の処理を進めます。従来のように、一台の性能の高いコンピューターですべての処理を行う方式とは大きく異なります。分散処理では、複数のコンピューターの処理能力を組み合わせることで、一台のコンピューターでは処理しきれないような大規模な計算や複雑な処理を効率的に行うことが可能になります。例えば、膨大な量のデータを分析する場合を考えてみましょう。従来方式では、高性能な一台のコンピューターにすべてのデータを送り込み、分析処理を行っていました。しかし、データ量が大きくなると、処理時間やメモリの容量などがボトルネックとなり、限界がありました。一方、分散処理では、データを分割して複数のコンピューターに送り、それぞれのコンピューターで並列して分析処理を行います。そして、最終的に各コンピューターの結果を集約することで、全体の分析結果を得ます。このように、処理を分担することで、全体としての処理時間の短縮や、処理能力の向上を実現できます。分散処理は、大規模なデータ分析以外にも、Webサービスやデータベース、機械学習など、様々な分野で活用されています。