内部設計

記事数:(3)

ITシステム

システム開発における内部設計の重要性

- 内部設計とはシステム開発において、ユーザーの目に触れる華やかな部分は、さながら建物でいう外観のようなものです。一方、内部設計は、建物を支える基礎や柱、配線といった、普段は見えないけれど非常に重要な部分の設計に例えることができます。内部設計とは、システムがどのように動作するかを具体的に決定する工程です。ユーザーインターフェースの裏側で、データがどのように処理され、保存され、他のシステムと連携するのかといった、複雑な仕組みを設計します。具体的には、データベースの構造、プログラムの処理手順、セキュリティ対策などを詳細に決定していきます。内部設計の良し悪しは、システムの性能を大きく左右します。例えば、データベース設計が適切でなければ、データの検索や更新に時間がかかってしまい、システム全体の処理速度が低下する可能性があります。また、セキュリティ対策が不十分であれば、悪意のある攻撃によって重要なデータが漏洩してしまうかもしれません。このように、内部設計は、ユーザーの目に直接触れることはありませんが、システムの安定性、処理速度、セキュリティ、保守性など、システムの品質を支える重要な役割を担っています。いわば、システム開発における「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。
開発

システム開発における外部設計:ユーザー視点の設計

- 外部設計とは システム開発は、建物を建てることに似ています。設計図なしに家を建てられないように、システム開発においても、どのようなシステムを作るのかを設計する工程が欠かせません。 システム開発における設計工程は、大きく「外部設計」と「内部設計」の二つに分けられます。 外部設計とは、ユーザーの目に触れる部分、つまりシステムの外観や操作方法などを設計する工程を指します。具体的には、次のような項目が含まれます。 * 画面のレイアウトシステムを使う人が情報を見つけやすく、理解しやすい画面配置を設計します。* ボタンやメニューの配置システムを操作する上で迷うことなく、直感的に使えるようにボタンやメニューを配置します。* 入力フォームの設計必要な情報を入力しやすく、入力ミスを減らすために、分かりやすく使いやすい入力フォームを設計します。 これらの設計を行うことで、ユーザーにとって使いやすく、分かりやすいシステムを構築することができます。 一方、内部設計では、外部設計で決まった仕様を実現するために、プログラムの構造やデータベースの設計など、ユーザーの目に触れないシステム内部の構造を設計します。 つまり、外部設計は、ユーザーが快適にシステムを利用するための使いやすさを設計する工程と言えるでしょう。
開発

システム開発の要!外部仕様をわかりやすく解説

- 外部仕様とは 外部仕様とは、システム開発を行う上で、システムを使う人の視点に立って、システムの機能や動作を具体的に決めたものです。 システム開発では、システムがどのように動くのかという内部の仕組みではなく、システムを使う人がそのシステムを使って何ができるのかを明確にすることが重要になります。 外部仕様は、まさにその「システムを使って何ができるのか」を定めるものであり、開発の指針となる重要な役割を担います。 例えば、新しい銀行のATMシステムを開発するとします。外部仕様では、「預金残高照会」「入金」「出金」「振込」といった、利用者がATMを使ってできる具体的な機能を定義します。 それぞれの機能についても、操作手順や表示される画面、入力できる情報の種類や範囲などを細かく規定していくことで、開発者は利用者の視点に立った使いやすいシステムを作ることができます。 このように、外部仕様は開発者にとって、システム開発の道しるべとなる重要なドキュメントと言えるでしょう。