共通化

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会計

勘定コード表:複数会社での勘定体系共通化

- 勘定コード表とは 企業のお金の流れを把握するために、取引を種類ごとに分類し、記録する必要があります。その分類を分かりやすくリスト化したものが「勘定科目表」です。この表には、現金や商品といった「資産」、借金や未払い金といった「負債」、会社の元手となる「資本」、売上から得られる「収益」、商品の仕入れにかかる費用といった「費用」など、様々な種類の勘定科目が記載されています。 勘定科目表は、会社の規模や業種、事業内容によって、必要な項目が異なります。例えば、製造業であれば原材料に関する勘定科目が多くなるでしょうし、小売業であれば商品の仕入れに関する勘定科目が多くなるでしょう。そのため、それぞれの会社にとって、最も管理しやすい勘定科目表を作成することが重要です。 勘定科目表は、会社の財務状態や経営成績を把握するための基礎となるだけでなく、様々な場面で活用されます。例えば、会社の経営状態を分析する際には、勘定科目表をもとに、どの項目にどれだけの費用がかかっているのかを分析します。また、将来の経営計画を立てる際には、勘定科目表をもとに、どの項目の費用を削減できるのかを検討します。このように、勘定科目表は、会社のお金の動きを把握し、経営を円滑に進めるために欠かせないツールと言えるでしょう。
IT

グループ経営を効率化するシェアードサービス

- シェアードサービスとは企業グループ全体で、業務の効率化やコスト削減を目指す取り組みの一つに、シェアードサービスがあります。多くの企業で共通して存在する、いわゆる間接部門の業務を集約し、専門組織が一括して処理を行う仕組みです。具体的には、総務、人事、経理、法務といった業務がシェアードサービスの対象となります。これらの業務は、企業の規模や業種に関わらず、共通して発生する業務です。従来は、各企業が個別にこれらの業務を行っていましたが、それでは人材やコストの面で非効率が生じがちでした。そこで、シェアードサービスセンターと呼ばれる専門組織を設立し、グループ全体でこれらの業務を集約・処理することで、効率化を図ろうという動きが生まれてきました。 シェアードサービスセンターでは、業務の標準化やシステム化を進めることで、業務の効率化とコスト削減を実現します。また、専門性の高い人材を育成・配置することで、業務の質の向上も期待できます。シェアードサービス導入によるメリットは、コスト削減だけではありません。業務の標準化やシステム化によって、業務プロセス全体の可視化が進み、内部統制の強化やコンプライアンス遵守にも役立ちます。また、各企業はコア業務に集中できるようになり、競争力強化につながるという効果も期待できます。