光ファイバー

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ギガビットイーサネット:高速ネットワーク時代の立役者

- ギガビットイーサネットの登場 1990年代後半、コンピューターの処理能力が飛躍的に向上し、インターネットが急速に普及し始めました。それに伴い、ウェブサイトで扱う画像や動画などのデータ容量も増大し、従来の10Mbpsや100Mbpsのイーサネットでは、通信速度が追いつかず、ボトルネックとなるケースが増えてきました。 そこで登場したのが、1秒間に1ギガビット(1Gbps)という高速なデータ通信を実現する「ギガビットイーサネット」です。これは従来のイーサネットと比べて約10倍の速度向上となり、大容量ファイルの送受信や高画質動画のストリーミングなど、様々な場面で快適なネットワーク環境を実現する鍵となりました。 ギガビットイーサネットは、規格化が始まると同時に瞬く間に普及しました。高速な通信速度は、企業内のファイル共有やデータベースへのアクセスなど、業務効率の向上にも大きく貢献し、家庭においても、オンラインゲームや高画質動画配信サービスの普及を支える基盤となりました。 このように、ギガビットイーサネットの登場は、インターネットの進化を加速させ、人々の生活をより豊かに、そして便利にする上で重要な役割を果たしました。
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インターネットへの入り口、アクセスラインを理解しよう

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。動画を見たり、買い物をしたり、友人と連絡を取り合ったりと、今や生活に欠かせないものとなっています。しかし、その裏側では、目には見えない様々な機器や技術が複雑に絡み合い、インターネットの世界を支えています。 数ある要素の中でも、特に重要な役割を担っているのが「アクセスライン」です。アクセスラインとは、私たちの家やオフィスと、インターネットの世界をつなぐ通信回線のこと。インターネットサービスプロバイダ(ISP)と呼ばれる事業者が提供するこの回線は、いわばインターネットという広大な世界への入り口と言えるでしょう。 アクセスラインには、光ファイバーやADSL、CATVなど様々な種類が存在し、それぞれ速度や料金、安定性などが異なります。そのため、自分の利用シーンや環境に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。最近では、高速かつ安定した通信が可能な光ファイバーが主流になりつつあります。 このように、普段意識することは少ないアクセスラインですが、インターネットに接続するために必要不可欠な要素の一つです。今後、IoTや5Gなど、さらに進化したインターネットの世界を楽しむためにも、アクセスラインへの理解を深めておくことは重要と言えるでしょう。
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眠れる光の回線を活用する「ダークファイバー」

「ダークファイバー」という言葉を聞いたことがありますか?これは、既に敷設されている光ファイバー回線の中で、まだ使われていない芯線のことです。光信号が通っていないため、光ファイバーの中は光が通らず暗く見えることから、「ダークファイバー」と名付けられました。反対に、光信号が通っている光ファイバーは「ライトファイバー」と呼ばれています。光ファイバーの敷設工事は、道路を掘削するなど大規模な作業が必要となるため、多大な費用と時間がかかります。そのため、将来の需要増加を見込んで、あらかじめ多くの光ファイバーを敷設するのが一般的です。ダークファイバーは、このように予備として用意された光ファイバーなのです。 ダークファイバーは、未使用の状態なので、新たな回線を敷設することなく、将来の需要増やサービスの変化に柔軟に対応できるというメリットがあります。例えば、企業が事業拡大や新たなサービス展開を行う際に、ダークファイバーを利用することで、迅速かつ低コストで通信回線を増強することができます。また、地域によっては、自治体などが地域情報化を推進するためにダークファイバーを保有し、民間企業に貸し出すケースも増えています。このように、ダークファイバーは、通信インフラの潜在的な能力として、注目されています。