信頼性

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IT

ITサービスの品質保証、SLAとは?

- SLAとは何かSLAとは、サービスレベル合意と訳され、サービスの提供者と利用者が、サービスの品質について合意した内容を記したものです。これは、いわばサービスの品質保証書のような役割を果たします。SLAには、サービスの品質を測る具体的な指標とその目標値が明記されます。 例えば、ウェブサイトを運営するサービスであれば、「ウェブサイトの稼働率を99.9%以上とする」といったように、具体的な数値目標が定められます。その他にも、問い合わせへの応答時間やシステム障害発生時の復旧時間なども、SLAで規定される一般的な項目です。SLAは、特にITサービスにおいてその重要性を増しています。 ITサービスは形のないものが多いため、その品質や信頼性を目に見える形で示すことが容易ではありません。そこで、SLAによってサービスレベルを明確化することで、利用者は安心してサービスを利用できるようになり、提供者はサービス品質に対する責任を明確に示すことができるようになります。SLAは、単に文書を作成すればよいというものではありません。 サービス提供者と利用者が、SLAの内容について十分に協議し、互いに合意することが重要です。 また、SLAで定めたサービスレベルを維持・向上するための努力も欠かせません。
ITシステム

止まらないシステムへ:高可用性の重要性

今日の社会において、情報システムは企業活動にとって必要不可欠なものとなっています。企業は顧客情報や販売記録、在庫状況など、様々なデータを情報システム上で管理しており、もはや情報システムなしでは事業の運営が難しい状況です。もし情報システムが停止してしまうと、業務が完全にストップし、顧客へのサービス提供や商品の発送、取引先との連絡など、あらゆる業務が滞ってしまいます。その結果、顧客に多大な迷惑をかけるだけでなく、企業の信頼を失墜させ、経済的な損失を招く可能性もあります。 例えば、オンラインショップにおいてシステムが停止した場合、顧客は商品を購入することができず、機会損失に繋がります。また、金融機関のシステムが停止した場合、顧客は預金の引き出しや振込などの取引ができなくなり、社会全体に大きな混乱が生じます。 さらに、情報システムの停止は、企業の社会的評価にも悪影響を及ぼします。近年、個人情報の流出やサイバー攻撃など、情報セキュリティに関する事件が後を絶ちません。企業は、情報システムの安定稼働だけでなく、セキュリティ対策にも万全を期す必要があります。情報システムの停止は、企業にとって大きな損失とリスクをもたらすため、システムの安定稼働は、企業にとって最も重要な課題の一つと言えるでしょう。
ITシステム

止まらないシステム構築:ハイアベイラビリティのススメ

現代社会において、情報通信技術(ICT)は、電気やガスと同じように、私たちの生活や経済活動を支える重要な役割を担っています。企業活動においても、日々の業務から顧客とのコミュニケーション、商品の販売に至るまで、あらゆる場面でICTシステムが活用されています。 もしも、このICTシステムが停止してしまったらどうなるでしょうか? 企業は業務が続けられなくなり、顧客からの問い合わせにも対応できなくなります。商品の注文や配送にも影響が出ます。さらに、顧客情報の流出など、セキュリティ面でのリスクも高まります。 このようなシステム停止は、企業にとって大きな損失をもたらします。業務の遅延や機会損失といった経済的な損失だけでなく、企業の信頼を失墜させ、顧客離れを招く可能性も否定できません。 そこで、システム停止のリスクを最小限に抑え、安定した稼働を実現することが重要になります。「ハイアベイラビリティ」と呼ばれる考え方は、まさにこの点に着目したものです。高い可用性を実現することで、企業は安心して事業を継続し、顧客に安定したサービスを提供することが可能になります。
ITシステム

システムの安定稼働に不可欠な「可用性」とは?

- 「使える状態」を保つこと 「可用性」とは、コンピュータシステムやソフトウェア、インターネット上のサービスなどが、利用者が使いたい時にきちんと使える状態であることを示す言葉です。 システムは常に動き続けてくれるのが理想ですが、実際には機械の調整や、予想外の故障が起こる可能性があり、その間はサービスが使えなくなってしまうことがあります。 可用性は、このようなサービスの停止時間を極力減らし、システムをできるだけ長く動かせる状態にしておくことを目指す考え方です。 例えば、オンラインショップであれば、いつでも利用者が商品を購入できる状態であることが重要です。システムの不具合でサービスが停止してしまうと、売上の損失に繋がりかねません。また、銀行のオンラインバンキングサービスであれば、預金の確認や振込などがいつでも行える状態であることが求められます。 このように、可用性はシステムやサービスの信頼性、ひいては企業の信頼性にも関わる重要な要素と言えます。
セキュリティ

信頼を築く「タイムビジネス」

「タイムビジネス」という言葉をご存知でしょうか?まだあまり耳慣れない言葉かもしれませんが、私たちの日常生活を陰ながら支える重要な役割を担っています。タイムビジネスとは、インターネット上で日々行われている電子商取引などにおいて、情報の信頼性を保証するために「時間」を有効活用するビジネスのことを指します。 例えば、オンラインショッピングでクレジットカード情報を入力する場面を考えてみましょう。この時、入力した情報が「いつ」「どこから」送信されたのか、そしてその情報が途中で改ざんされていないことを証明する必要があります。このような場面で活躍するのがタイムビジネスです。タイムビジネスは、正確な時刻情報を提供することで、データの信頼性を確保し、安全な取引の実現を陰ながら支えているのです。 インターネット上でのやり取りが増える現代において、タイムビジネスの重要性はますます高まっています。私たちの目に直接触れることはありませんが、タイムビジネスは、安心・安全なデジタル社会を築くための欠かせない要素と言えるでしょう。
セキュリティ

ネットワークを守る!ゾーンでセキュリティ強化

- ゾーンとはネットワークを構築する際、セキュリティ対策は欠かせません。そのための有効な手段の一つとして、「ゾーン」があります。ゾーンとは、ネットワークをセキュリティレベルや信頼性によって区切ったエリアのことを指します。私たちの身の回りにも、ゾーン分けの考え方はよく見られます。例えば、空港。誰でも入れる一般エリア、搭乗券を持つ人だけが進める制限エリア、さらに厳重なセキュリティチェックを通過した人だけが入れるエリアなど、重要度に応じてエリアが分けられています。ネットワークの世界でも同様です。インターネットのように誰もがアクセスできるエリア、社内ネットワークのように特定の人だけがアクセスできるエリアなど、セキュリティレベルに応じてエリア分けを行うことで、より強固なセキュリティを実現できます。ゾーンはあくまでもネットワーク上の論理的なエリアであり、物理的な区切りがあるわけではありません。しかし、ファイアウォールなどのセキュリティ機器を用いることで、ゾーンごとに異なるセキュリティポリシーを適用し、アクセス制御や通信の制限を行うことが可能になります。このように、ゾーンはネットワークセキュリティの基礎となる重要な概念です。
セキュリティ

信頼の証!レピュテーションとは?

今日では、誰もがインターネットを使う時代となり、生活の中で欠かせないものとなっています。膨大な情報が行き交うインターネットの世界では、情報の真偽を見極めることがますます重要になっています。その情報源が信頼できるかどうかを見極める指標となるのが、「評判」です。インターネット上では、個人や企業、ウェブサイトなど、あらゆるものに「評判」が存在します。 この「評判」は、インターネット上での活動によって築かれるものであり、過去の行動や発言、他の利用者からの評価などが総合的に判断されます。 例えば、ある人物が嘘や不確かな情報を発信し続けていると、その人物に対する「評判」は悪化し、信頼を失うことになります。逆に、正確な情報を発信し続けたり、社会貢献活動などに取り組むことで、高い「評判」を得ることが可能になります。 インターネット社会において、「評判」は目に見える形では存在しません。しかし、目に見えないからこそ、「評判」は大きな力を持つと言えるでしょう。 高い「評判」は、新たな顧客や取引先、支持者などを呼び込む力となり、その後の活動に大きく影響を与えます。そのため、インターネットを利用する際には、自らの言動が「評判」に影響を与えることを常に意識することが大切です。