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ITシステム

システム開発における「非機能要件」とは?

- 非機能要件の概要システム開発を行う上で、顧客が本当に必要としているものを理解し、実現することは非常に重要です。システムにどのような機能を搭載するべきかを決める「機能要件」と並んで、システムの品質や性能を左右する「非機能要件」にも注意を払う必要があります。機能要件は、ユーザーがシステムを使って「何ができるか」「どのような機能が実現するか」を具体的に示すものです。例えば、ECサイトであれば「商品を検索する」「カートに入れる」「購入手続きを行う」といった機能が挙げられます。一方、非機能要件は、システムが「どのように動作するか」「機能がどれくらい快適に使えるか」といった、機能以外の側面に関する要件を指します。具体的には、処理速度、セキュリティの強さ、システムの安定性、操作性の良さなどが挙げられます。非機能要件が満たされていない場合、たとえ機能要件を満たしていたとしても、ユーザーはシステムに対して不満を抱く可能性があります。例えば、ECサイトで商品を購入しようとした際に、処理が遅くてなかなか手続きが進まなかったり、セキュリティに不安を感じたりすると、ユーザーはサイトの利用を諦めてしまうかもしれません。非機能要件を明確化し、開発の初期段階からしっかりと組み込むことで、システムの安定性、使いやすさ、安全性を向上させることができます。その結果、ユーザーの満足度を高め、システムの価値を高めることに繋がります。非機能要件は、システム開発における重要な要素と言えるでしょう。
ITシステム

企業の進化を支えるネットワークインテグレーション

- ネットワークインテグレーションとは企業の事業活動において、今やネットワークシステムは必要不可欠なものです。しかし、その構築や運用は専門知識や技術が必要となるため、多くの企業にとって大きな負担となっています。そこで登場したのがネットワークインテグレーションです。ネットワークインテグレーションとは、企業のネットワークシステム全体を一括して請負うサービスのことです。具体的には、顧客の要望や課題をヒアリングする要件定義から始まり、ネットワークの設計、機器の設置や配線工事、セキュリティ対策の実装、運用開始後の保守や監視まで、ネットワークに関するあらゆる業務を専門企業が代行します。従来のように、ネットワーク構築の各工程を別々の業者に依頼するのに比べて、ネットワークインテグレーションには様々なメリットがあります。まず、窓口が一本化されることで、コミュニケーションが円滑に進み、効率的なシステム構築が可能になります。また、専門企業が全体最適の視点で設計を行うため、個別に発注する場合に比べて、高品質で費用対効果の高いシステムを実現できます。さらに、運用後の保守や監視も含まれているため、企業はシステムの安定稼働を維持しつつ、本来の業務に集中することができます。このように、ネットワークインテグレーションは、企業にとって多くの利点をもたらすサービスと言えるでしょう。
ITシステム

システムの安定稼働に不可欠な「可用性」とは?

- 「使える状態」を保つこと 「可用性」とは、コンピュータシステムやソフトウェア、インターネット上のサービスなどが、利用者が使いたい時にきちんと使える状態であることを示す言葉です。 システムは常に動き続けてくれるのが理想ですが、実際には機械の調整や、予想外の故障が起こる可能性があり、その間はサービスが使えなくなってしまうことがあります。 可用性は、このようなサービスの停止時間を極力減らし、システムをできるだけ長く動かせる状態にしておくことを目指す考え方です。 例えば、オンラインショップであれば、いつでも利用者が商品を購入できる状態であることが重要です。システムの不具合でサービスが停止してしまうと、売上の損失に繋がりかねません。また、銀行のオンラインバンキングサービスであれば、預金の確認や振込などがいつでも行える状態であることが求められます。 このように、可用性はシステムやサービスの信頼性、ひいては企業の信頼性にも関わる重要な要素と言えます。
IT

マネージドサービスとは?メリット・デメリットを解説

- はじめに昨今、多くの企業で情報技術の活用が当たり前になりつつあります。それと同時に、システムの安定稼働と安全性の確保は、企業活動の根幹を支える重要な課題となっています。しかしながら、システムの運用管理には専門的な知識や技術、そして多くの時間と労力が必要となるため、多くの企業にとって大きな負担となっています。このような背景から、近年注目を集めているのが「マネージドサービス」です。マネージドサービスとは、従来の自社運用とは異なり、システムの運用管理業務の一部、あるいは全部を専門の外部企業に委託するサービスのことです。従来の自社運用では、サーバーやネットワーク機器などの設備投資や、運用管理に携わる人材の確保、技術力の維持向上など、多大なコストと労力を必要としていました。一方、マネージドサービスを利用することで、これらの負担を軽減し、企業は本来の事業活動に集中することができます。本稿では、マネージドサービスの概要や種類、メリット・デメリット、導入時に注意すべき点などを詳しく解説していきます。企業の情報システム担当者はもちろんのこと、これから情報技術の活用を検討している方にとっても、有益な情報となるでしょう。ぜひ、最後までお読みいただき、自社のシステム運用管理の最適化について考えてみてください。
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アンマネージドサービスとは?メリット・デメリットを解説

- アンマネージドサービスの概要アンマネージドサービスとは、利用者がサービスの運用や管理をすべて自身で行う形態のサービスです。従来の自社でシステムを構築・運用する形態と同様に、インフラストラクチャの構築から始め、ソフトウェアの導入や設定、日々の運用、保守作業、セキュリティ対策まで、すべて利用者の責任において実施する必要があります。近年では、クラウドサービスの普及により、インフラストラクチャの管理などをサービス提供者に委託できるマネージドサービスが主流となりつつあります。しかし、アンマネージドサービスは、依然として一定の需要があります。これは、利用者がシステムに対してより高い自由度と制御を求める場合があるためです。例えば、独自のソフトウェアや設定を使用したい場合や、セキュリティ対策を自社のポリシーに厳密に準拠させたい場合などは、アンマネージドサービスを選択することが適切なケースもあります。ただし、アンマネージドサービスを利用する場合は、専門的な知識や技術力、そして運用管理に充てる人的リソースが必須となります。そのため、導入前に自社の体制やリソースと、サービスの特性をよく理解しておくことが重要です。
IT

機器やソフトウェアを長く使うために – メンテナンスの重要性

- メンテナンスとは「メンテナンス」とは、機械やソフトウェアを良好な状態で長く使い続けられるように、様々な手入れを行うことを指します。私たちは日常生活の中で、身の回りのものを長く大切に使うために、こまめに掃除をしたり、丁寧に扱ったりしていますよね。これは、ものに対して行うメンテナンスの一種と言えるでしょう。例えば、自動車を想像してみてください。自動車は、定期的にエンジンオイルを交換したり、ブレーキパッドを交換したり、車検を受けたりすることで、安全に走行し続けることができます。もし、これらのメンテナンスを怠ってしまうと、故障の原因となったり、事故につながる可能性も出てきます。同じように、ICTの世界でも、コンピュータやソフトウェアを良好な状態で使い続けるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。コンピュータ内部の埃を掃除したり、古いソフトウェアを更新したり、データのバックアップを取ったりすることで、故障やデータ損失のリスクを減らし、快適に使い続けることができるのです。適切なメンテナンスは、ICT機器やソフトウェアの寿命を延ばし、安定稼働に繋がります。これは、ひいてはコスト削減や業務効率の向上にも貢献すると言えるでしょう。