仕様書

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トレーサビリティ:システム開発を支える追跡の力

- トレーサビリティとは トレーサビリティは、ある製品やサービスの「足跡」を明らかにする仕組みです。 起源から最終的な状態に至るまでの過程を辿り、それがどこで生まれ、どのように変化し、最終的にどこへ行き着くのかを明らかにします。 この「足跡」を辿ることで、品質管理や安全性の確保、問題発生時の原因究明などをスムーズに行うことが可能になります。 例えば、食品を例に考えてみましょう。 私たちが口にする食品は、農家での生産から始まります。 その後、加工工場で製品となり、運送業者によってお店に運ばれ、最終的に私たちの食卓に届きます。 もし、この食品に問題があった場合、トレーサビリティがあれば、どの段階で問題が発生したのかを特定することができます。 農薬の使用状況や加工過程の衛生管理、流通経路における温度管理など、各段階の情報が記録されているため、問題の原因を特定し、迅速な回収や再発防止に役立てることができます。 このように、トレーサビリティは、製品やサービスの安全性や信頼性を高める上で非常に重要な役割を担っています。
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システム開発の要!外部仕様をわかりやすく解説

- 外部仕様とは 外部仕様とは、システム開発を行う上で、システムを使う人の視点に立って、システムの機能や動作を具体的に決めたものです。 システム開発では、システムがどのように動くのかという内部の仕組みではなく、システムを使う人がそのシステムを使って何ができるのかを明確にすることが重要になります。 外部仕様は、まさにその「システムを使って何ができるのか」を定めるものであり、開発の指針となる重要な役割を担います。 例えば、新しい銀行のATMシステムを開発するとします。外部仕様では、「預金残高照会」「入金」「出金」「振込」といった、利用者がATMを使ってできる具体的な機能を定義します。 それぞれの機能についても、操作手順や表示される画面、入力できる情報の種類や範囲などを細かく規定していくことで、開発者は利用者の視点に立った使いやすいシステムを作ることができます。 このように、外部仕様は開発者にとって、システム開発の道しるべとなる重要なドキュメントと言えるでしょう。