
GPS:位置情報の取得を支える技術
- GPSとは
GPS(Global Positioning System)は、地球上のどこにいても、自分の位置を知ることができるシステムです。日本語では「全地球測位システム」とも呼ばれ、スマートフォンやカーナビなど、私たちの日常生活に欠かせない様々な機器に利用されています。
では、GPSはどのようにして私たちのいる場所を特定しているのでしょうか?
GPSは、地球の周りを回っている複数の人工衛星と、私たちが持っているGPS受信機との間でやり取りされる電波を利用しています。
これらの衛星は、常に地球に向けて電波を発信しており、GPS受信機はこの電波を受信します。電波は光と同じ速さで進むため、電波を受信した時刻と、衛星が電波を発信した時刻の差を測ることで、衛星と受信機の距離を正確に計算することができます。
そして、4つ以上の衛星からの電波を受信し、それぞれの衛星との距離を計算することで、受信機の位置、つまり私たちの位置を三次元的に特定することができるのです。 GPSは、緯度、経度だけでなく、標高も測定することができ、その精度は数メートルから数十センチメートルと非常に高精度です。
このように、GPSは人工衛星からの電波を利用することで、地球上のどこにいても正確な位置を特定できる革新的なシステムなのです。