ロジスティクス

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在庫管理

商品管理の基礎、SKUとは?

- SKUとは何か SKUとは、Stock Keeping Unitの頭文字を取った言葉で、日本語では「在庫保管単位」と表現されます。小お店や倉庫などで、商品を管理する際に用いられる、最も小さな単位のことを指します。 毎日たくさんの商品を取り扱うお店にとって、効率的に在庫を管理することはとても重要です。そこで活躍するのがSKUなのです。 例えば、同じTシャツでも色やサイズが違えば、別の商品として管理する必要がありますよね? SKUは、色やサイズ、販売価格などの違いを明確にすることで、商品をより細かく分類することができるのです。 それぞれの商品に異なるSKUを設定することで、どの商品がどれだけ売れたのか、在庫はどれくらい残っているのか、などを正確に把握することができます。これは、お店の仕入れ計画や販売戦略を立てる上でも、非常に役立つ情報となります。
在庫管理

物流の基礎!保管場所とは?

- 保管場所とは 工場や倉庫といった、物を製造したり保管したりする施設において、製品や部品など、様々な在庫を置いておく場所のことを「保管場所」と言います。 この保管場所は、単に物を置いておくスペースというだけでなく、物の出し入れや在庫の管理を行う、物流において非常に重要な役割を担っています。 保管場所は、効率的な物流を実現するために、いくつかの区画に分けて管理されることが一般的です。 例えば、製品の種類や出荷先、あるいは入庫した日付などによって保管場所を分けることで、必要な時に必要な物をすぐに見つけて取り出すことが可能となります。 このように、保管場所を適切に設定し管理することは、在庫管理の精度向上や棚卸し作業の効率化に繋がり、ひいては企業全体の生産性向上に貢献する重要な要素と言えるでしょう。 保管場所の管理方法には、従来の紙媒体を用いた方法に加え、近年ではコンピューターシステムを活用した方法も普及してきています。 システム化により、在庫状況のリアルタイムな把握や、入出庫履歴の自動記録などが可能となり、より正確かつ効率的な管理体制を構築することができます。
SAP

プラント:ロジスティクスにおける重要な組織単位

- プラントとは? 企業が円滑に事業を行うためには、役割や機能ごとに組織を編成する必要があります。このような組織構造の中で、「プラント」は重要な役割を担っています。 プラントとは、製造工場や倉庫、物流センターなど、実際に物を作る、保管する、または配送を行うための場所や施設のことを指します。それぞれのプラントは、企業全体の会計処理を行うための組織単位である「会社コード」の下に属しています。 プラントは、複数の「保管場所」を統括する役割も担います。保管場所とは、プラント内における具体的な品目保管場所を示します。例えば、あるプラント内に原材料倉庫、製品倉庫、出荷準備エリアなど複数の保管場所が存在するといった具合です。 プラントは、単なる物理的な場所ではなく、在庫管理、調達計画、生産計画など、企業のロジスティクス戦略において重要な機能を担う組織単位と言えます。 例えば、ある企業が複数の工場を持っているとします。この場合、それぞれの工場が一つのプラントとして定義され、それぞれのプラントで在庫管理や生産計画などが行われます。このように、プラントは企業の事業活動を効率的に行う上で欠かせない要素の一つです。
在庫管理

消費主導型所要量計画:サプライチェーンを最適化する

- 消費主導型所要量計画とは 消費主導型所要量計画は、従来の資材所要量計画(MRP)とは異なる考え方を持つ、需要変動への対応力を重視した計画手法です。 従来のMRPでは、あらかじめ立てられた生産計画に基づいて必要な資材の種類や量、調達時期を決定していました。しかし、この方法では、急な需要の変化に対応するのが難しく、売れ残りの在庫を抱えたり、逆に機会損失を生み出してしまう可能性がありました。 一方、消費主導型所要量計画では、実際の消費量を起点に計画を立てます。つまり、顧客の注文や市場の動向といった、リアルタイムな需要情報を基に、必要な資材を必要な量だけ、必要なタイミングで調達するのです。 この方法の最大のメリットは、市場の需要変動に柔軟に対応できる点にあります。需要が増加すれば生産量を増やし、減少すれば減らすことで、無駄な在庫を抱えずに済みます。また、顧客のニーズを的確に捉え、商品やサービスを提供できるため、顧客満足度の向上にも繋がります。
在庫管理

在庫管理の進化:VMIとは?

- VMIとは何かVMIとは、販売供給元管理在庫の略称で、その名の通り、商品の供給元が顧客の在庫管理を行う仕組みです。従来の方式では、顧客企業が自社の倉庫で在庫を管理し、不足する前に自ら発注する必要がありました。しかしVMIでは、部品メーカーなどの供給元が顧客である工場などに代わって在庫管理を行います。具体的には、供給元が顧客の倉庫に商品を保管し、顧客が必要なときに必要な分だけを引き出すという形を取ります。そして、使用した分に対してのみ請求が発生します。顧客企業は在庫切れのリスクを減らしつつ、在庫管理の手間やコストを削減できる点が大きなメリットと言えるでしょう。VMIを導入することで、顧客企業は在庫管理の負担から解放され、本来の業務に集中することができます。一方、供給元は顧客の在庫状況を把握することで、より的確な生産計画や配送計画を立てることが可能になります。 結果として、双方の企業が無駄な在庫を抱えることなく、円滑な取引を実現できるというわけです。VMIは、製造業を中心に、小売業や医療機関など、様々な分野で導入が進んでいます。在庫管理の効率化やサプライチェーン全体の最適化を実現する上で、有効な手段と言えるでしょう。